映画マニアと日帰り温泉施設に行く予定が無くなったので家のバスタブに白いバスロマンを入れて
(うちの風呂はオプションでバスタブに水道を付けているのだがミー坊は昔の人なので入りながら水を飲むためである)蛇口からお湯を出してそれを飲み「飲泉」と云いながら飲むのである。
映画「刑務所の中」で山崎努が1番風呂に入れるシーンで「まるで温泉だ」とつぶやくシーンと同じ効果があるね。
 
 

この作品、99分。
実は劇場では見ておらず、パンフは後で入手したもので先日WOWOWでやっていたのを録画してあったのを久々に見たのであるが、この作品はロードショー時には「砂の器」(特別編集版とあるが見ていないかも)と同時上映であって、その理由はこの本編が今一つ面白みに欠けると思われたからかと思うのであり、「砂の器」のほうがずっと長くマー面白い作品である。
 
映像自体はすごくいいと思うのであるが
このころの田中裕子は「北斎漫画」などにもでていたなあ。
 
 
やはり少年が土工をなぜ殺す必要があったのかが(まーわからんではないが)ちょいと不明確な気がするのだ。
ただこの作品の好きなところは
①30年後印刷やの社長になっている少年=平幹二郎演ずる50代後半の男で胃がんに侵されている。
(この映画の公開時1983年にはまだ胃がんの原因がピロリ菌によるものとはわかっていないものの
内視鏡はあったっぽい。話の筋からすると胃がんの手術をするが倒れるほどの痛みがあるようでは
もはや胃の外にがんが浸潤しているという意味なのかもしれず、このあと死亡するのではないかと
思われる。)
 
②30年間犯人を個人的に探し続けている警察官=渡瀬恒彦演ずる(こんな人って通常気になっていても 地方公務員には少ないかと思うが=捜査してもお金にならないから=普通の会社員のほうが会社でできなかったことを30年後に個人的にやっている人って内容にもよるがいると思う。)
 
渡瀬恒彦(話の中では平幹二郎よりも10歳以上年上)が君が真犯人であると平幹二郎(話の中では年下)に言わずに「時効になっている」というシーンはいいなあ。最後はマッチ箱をお守りにしていることで決定打になるのだが。そもそも少年と社長が名前が同じなのでここがなあ・・・・・。