1990年2月2日の毎日夕刊

 

 

「ほしをつぐもの」というのはビートたけし主演で田中邦衛が脳梗塞でうまく口がきけなくなった初老の男性を演じる話で監督は小水ガイラこと小水一男である。これがまた泣ける。ガイラ監督の作品はビデオ映画も含めて多くを観ている。たけしと監督が新宿ピカデリー2にきたらしい。いまじゃこないだろうなあ。

 

 

 

「7月4日に生まれて」は実在の車いすの元海兵隊員の反戦家ロンコービック氏をトム・クルーズが演じた映画で1967年頃のお話。

周りを固めるウィレムデフォーやフランク ウェーリー、トム ベレンジャーなどがまたいいのだ。

 

自分はベトナムベテラン(略してベトナムベッツ)=ベトナム帰還兵=なのになぜみんな俺らの事をいたわらないのだ?

というのもテーマの一つである。

「お前が勝手に国に騙されてベトナムへ行ったのだ!」

と戦争に行かなかった若者たちが言うのだ。

 

 

 

 

この映画自分は日比谷スカラ座で2回別々の日に見に行った。

理由は70mm上映だったからだ。スカラ座で70mmはマイフェアレディなどでかかったがあんまりかからないのだ。それで多分70mm映写が観たくてスカラ座に2回も行ったのだと思う。

 

この広告で不思議な部分が2つあった。(マル印)

 

 

 

①左側の横浜相鉄ムービル3(相鉄映画が相鉄ムービルになってから)で70mmマークがついているという事はムービル(=現在も同じ)のスクリーンで70mm上映があったということらしいが自分はおそらくは見たことがない。スクリーンも横10mほどでやや小さい。

 

もともと存在した相鉄映画は巨大劇場でここでは70mm上映をやっていたのでその映写機をそのままムービル3に移設して使っていれば3では当然70mm上映ができたわけである。(画面の大きさは関係ない)ただ色がきれい画像がクリアー(フィルムが大きいから)というのはあったかもだが肝心の画面が大型でなければ本領は発揮できない。

 

②新宿文化シネマ2は現在のシネマート新宿1(335席)の事だと思うが(2は62席)もしかしたらいまのEJアニメシアター(300席)のことなのだろうか?2というのがよくわからないなあ。

 

まーいずれにせよビル自体があんまり大きくないのであそこで70mm上映してもムービル3と同じようなイメージだろうけどなあ。