前ふり

今回の広告は全て読売新聞の夕刊で、朝日よりも派手で内容も面白い。

読売は朝日に比べて遊び人(後で説明)が読む印象が強かったかも。

このころは映画など映画館でみるのは数年に1本しか見ない(遊びだから)

サラリーマン男性もたくさんいたころの映画。

(いまもいるかもだが今のようにパソコンや娯楽がたくさんない

頃なので)

 

●32年前の今日封切だった超話題作がこの映画「遠すぎた橋」

オールスターキャストでドイツ軍はドイツ語しか話さない。

フランス人もフランス語しか話さない。イギリス軍はイギリス

人俳優がやっている(ジーン・ハックマンはアメリカ人だがポーランド人の役)

徹底している。監督はもう亡くなったがジュラシックパークにもでていた俳優の

リチャード・アッテンボロー(英国人)だ。いちおう製作費は90億円という触れ込みだったが本当かどうかはわからない。

 

CMがすごくたくさん放送されていてイギリス軍の兵士2人がドイツ軍戦車に向かって対戦車のハンディタイプの

爆弾を放つ武器を持っていてそれを高いレンガ作りの塔から撃つシーンで始まるんだ。

 

 

公開前には4チャンネル(日本テレビ)で1時間半の特番が組まれるほどの映画だった。

いまでいうメイキングをみせたりハイライトシーンをみせてお客を劇場に呼ぶのだ。

中2だったおいらもオランダのロケ地に用意された何百着と云う米軍の軍服がかけてある倉庫の映像を見て

アメリカは違う。ムムーとおもったなあ。

ちなみにTV初放送はテレビ東京(東京12チャンネル)だったようにおもうんだが。

 

 

みたあとでシングルのサントラを買ったのだがあきたらず無理して¥2500のLPも買った。

 

この超大作のすぐ後でこの作品と同じ製作者、同じ監督でアンソニー・ホプキンス主演

(この映画にもでている)で「マジック」という腹話術師(英語でヴェントリロクイストというのだがこの映画で

覚えたのだとおもう)の話でそんなにお金はかかっていない。トワイライトゾーンの1本で似たような話がある。

 

これもそこそこ面白いからこの遠すぎた橋と2本立てで、

もしやっていた劇場があったら超マニアックだなあ。

 

このような組み合わせの仕事は最高だ。いい仕事するなと思ったね。

 

 

 

人気のある俳優はレッドフォード、Jカーン、Sコネリー Eグールドなどかね。

ローレンス・オリビエは割とつまらない医師の役だったがこのあとの「マラソンマン」のナチス

残党役は生涯の中でも楽しい役だったと。

 

ライアン・オニールはまだ麻薬中毒ではなくって、ペイトンプレイス物語と云う超長い

セピアカラーの30分のTVシリーズ(アンタッチャブルもそうだがカラーで見ると白黒画面の黒は茶色で表現されていてセピアカラーと言われていたもの)

にでていてよく知っていた。

 

 

 

 

この真ん中の広告にある劇場はおそらく旧丸の内ピカデリーだと思われるが・・・?

ものすごい看板だなあ。

 

渋谷では最も大きな渋谷パンテオン(1F~2F)と上の階の渋谷東急(4~5Fを使っている入口は5F)両方でやっていたようだ。

どちらも大型劇場だった。

 

同時期に東宝はジェットローラーコースターをすぐ近くの有楽座で70ミリ+センサラウンド(大地震もそう)でやっていても

この遠すぎた橋のリアルさには到底及ばないなあ。(いまなら両方みにいっていただろう)

戦争ものが嫌な家族はがんばれスヌーピー(これは吹き替え版でチャーリーブラウンは谷啓

ルーシーはうつみ美登里だった。この吹き替えを超えるピーナッツシリーズはない。声がぴったりだった。

後に英語で見たらみんな子どもの声優がやっていたので驚いた。

 

この頃は父と息子でこの手の戦争映画をみにきていた親子が多かったと思う。

「マッカーサー」だとかもね。

 

おいらは2番目の姉と横浜ピカデリーで1回目を見た。

2番目の姉はロバートレッドフォードのシーンだけを見るために行くといっていた。

スティングや明日に向かって撃てなどを渋谷文化で見ていたからだと思う。

 

うちの母親は大正14年生まれだから昭和20年には21才だったので外国の戦争映画は見ない

上、映画を見るという行為そのものが、勉強をせずに遊び歩いている人のする行為

=悪いこと=という考えだったと思うが昔の人だから無理はない。

映画館などに入り浸る人を良く「遊び人」=いまはあんまり使われなくなったなあ=といっていた。

 

いま55歳のおいらは仕事も行くが学校(大学院)にも行って映画も月4本は見ている=これは悪だろうか善だろうか?

おっかさん。あはは。遊び人とはちょっと違う気がするんだが。

 

おいらが中学生の親だったら学校なんて行かなくてもいいから映画館に行ってまず英語を学びなさい。

なーんていっちゃうんだろうな。それもまた・・・。

 

 

32年前の光景がいまだ目に浮かぶほどよく覚えている大ヒット映画。

 

横浜黄金町にあった超ダーティーな映画館「横浜大勝館」(いまジャック&ベティのある場所に3館あった)

でシネスコ画面で3人くらいしか見ていなかった日に高校生のときに1人見に行ったことがいまだに自慢。

1回半鑑賞。

 

いまは家でホームシアターでブルーレイ上映出来る。ジェームズ・カーンが軍医を脅かして手術を強要するシーンがいいね。

映画の話だが頭を撃たれて生きている人がいるのかなと思ったな。

ドイツ軍の敵陣をジープで突破するジェームスカーン演じる軍曹。森の中をジープで逃げるのだがすごく映画的な作りなんだわ。登場時間5分でギャラが4億円とか書いてあった。(映画の登場時間はギャラとは関係ないだろう)

こんな兵隊がいたら米軍の秩序は無くなってしまうからいないだろうけれど中学生ぐらいだとこのキャラは人気だった。

 

ジープのエンジン音を5.1で再生すると本物の音のように聞こえるのだ。