これは劇場でもビデオでも何度も見ている為いまさらではあるが、
アメリカの映画なのか、日本のテレキャスジャパンが作ったものなのかは不明である。
横浜ピカデリーで見たのは2回目で、1回目は横須賀でみたのかなあ???
とにかく人が入った映画だった。横浜ピカデリーでの上映期間も結構長かったようにも思う。
川崎でも大型の川崎グランドでの上映。都内でもホントはパンテオンミラノでやってもよかったくらいだな。
これがもし日本製の映画だとしたらあそこまで人が入り、海外のフィルムをつなげただけならぼろもうけだっただろうなあ。
●冒頭の人間解剖シーンで大腸、小腸などがあらわになるシーンは当時でも珍しかった。
これは本物であろう。(なぜかだいたい解剖されている人種は南米系の人なんだよな)
通常はムービーカメラを許可するなんてことは人間の尊厳からして、ないとおもうので、
学術用のフイルムをこうやって音楽を付けておどろおどろしく見せただけだとおいらは思っている。
映画では心臓が止まった患者の腹部を解剖しているというような設定だったが心臓はとまっておらず、
フィルムが止まっただけだった。
横浜ピカデリーの汚い雰囲気の中でこの映画を観ると余計にわるい雰囲気になってくるのが不思議だった。
(いまでは考えられないが昔=1970年代は通常のTVで朝6時くらいに毎週日曜日に医学生向け
に手術シーンをみせるTV番組があったんだ。おいらは興味本位で時々見ていた。
歯医者のもあった。)
しかし電気椅子の死刑囚が本物だとすると
こんな商業映画の宣伝に(勝手に?)顔写真を使われるのは人権侵害である。
しかも明日24日電気イスが唸る!(うなる)ってなあ。ひでえなあ。
(正直おいらはこのフィルムは嘘だとおもっている。作り物だと。1980年ごろに
アメリカでこんな映像を撮影するなどありえない気がするんだが…)
ニュース映像ならわかるけどね。
この映画につかわれている有名なマットモンローの歌「ウォーク ア ウェイ」は残酷映画とはまったく無縁のラブソングだが、
世界残酷物語のモアという歌がまったく同類で大ヒットしたからそれを真似たのだろう。
当たり前だが当然ジャンク死と惨劇のサントラ版としてシングルレコードも再度ジャンクのジャケットで発売になりおいらも買った。
姉からは「いーかげんにしろ!こんな映画のサントラなんか買うじゃねえ!」と怒られた。
やはり高校1年くらいで繰り返しこういった映画を観てしまうと、この歌と惨劇とが組み合わさってトラウマみたいになって、なにか人が亡くなった時にこの歌が頭の中で聞こえるようになっちゃったんだよな。多感な時期にこういったものをみるとあんまりよくないということの表れだなあ。(これはおいらだけではなくてこの映画を何度も観た奴の多くがそうなったに違いないと思っている)
歌はここ。野生のエルザもこの人がうたっていたような。
https://www.youtube.com/watch?v=JRXU1xQ83f0
この映画で「死は一瞬にしてやってくることが唯一の幸運、慈悲だ」
みたいな字幕が出るんだが、そりゃ死の瞬間は一瞬かもしれないが
事故で出血多量なんていう場合は最初は痛みがあって、その後、
気を失ってからもまだ生きているわけだから
出鱈目いうな!なんておもったけどな。
気を失うまでは痛みが続くしなあ。
●生きたサルの脳を白人グループに
食べさせるレストランのシーンがあるが(これは猿自体は本物とおもう)
女性がフォークでおどけながら食べるシーンが印象的でいまだに脳裏に残っている。
猿がくるくると回って、ハンマーで気絶させるのだ。
行っている英語会話学校の先生が子供の頃父親の仕事の関係で住んでいたブルガリアで
生きたサルの脳を食べたと、先生の父親が話していたといっていた。日本に住んでいなかった
この先生がこの映画を観ているとは考えにくいので
実際にあったんだろうかねえ。
●映画と直接関係ないが、普段診ていただいている神経内科の先生が人間の脳の中の血管は痩せている人でも
なぜか動脈硬化で、触るとひどく固くなっている人を何人か見たと。(亡くなった人のもので)痩せていて、心臓の冠動脈は柔らかく
健康な人なのになんでか、脳の血管だけが固いなんて、不思議でしょうがなかったと言っていた。
言いたいことは
人によって動脈硬化の血管の場所に差が出るので
頸動脈に大きなプラークがなくても、他にはあるかもしれないので安心しないで
ウォーキングを続けていた方がいいよということだった。