先週、欧州の方々を交えてのディナーパーティーで久々にベルギー人の方にお会いしたこと、ちょうど友人がベルギーに一週間ほど行って帰ってきたところで、ベルギーのお土産話を聞かせてもらったこともあり、少しベルギーのハイソサエティトピックを書いてみたいと思います。
フランス、英国のハイソサエティについては、耳にすることも多いと思うので、あえてベルギーに絞ってみます。
あくまでも個人の視点になりますが、ここ数年日本を訪れるベルギーの方々も増えているので、何かの参考になれば幸いです。
お名前
ベルギーは王国で貴族階級が存在する国なので、まずお名前を見ると、そういった階級の方かどうかがすぐに分かります。
名前と名字の間de(最初のdは小文字であることがポイント。)が入っていると、かなり確実に貴族階級か、良いお家柄の方です。
例えば、de Luxcemboug(ルクサンブール公)、de Limbourg(ランブール公)、など。
この小文字のdeは、英語でいうところのfromで、〜からの、つまり領主さんということになります。
ドイツやオランダでも、貴族階級にはdeに相当するvonだったりvanが入っているお名前を見かけます。
庶民目線からすると、このお名前にはいっているdeだったりvonの音が、とても美しいのです。

言語
ベルギーは、オランダ語、フランス語、ドイツ語(かなり少数派)が公用語になっています。
ブリュッセル圏では、オランダ語、フランス語が公用語、北のフランダース地域ではオランダ語(フラマンと呼ぶベルギー訛)、南のワロン地域ではフランス語が公用語になります。ルクセンブルグ近くの小さな街に行くと、ドイツ語が公用語になります。
お育ちの良い方々は、オランダ語、フランス語を同等に操ることができます。
ただ、これは自然発生的に話せるようになるようなレベルではなくて、小学校はフランダースの学校、中学校はワロンかブリュッセルの学校でフランス語で学ぶ、というように、あえて言語環境に置くことで、どちらもネイティブとなれるよう努力されているようです。
多民族国家ならではの、いろいろな思いが伝わってきます。
趣味
これは人によって様々ですが、乗馬、ゴルフ、スキー、スキューバダイビング、ヨット、絵画を描く、などはよく聞きます。
古典
高校でラテン語かギリシャ語を選択して勉強するようです。
日本で言う、古典や漢文の勉強みたいなイメージになるのかなと思います。
これは、いわゆる私学に通っている人であれば、だいたい通る道のようで、だいたいはラテン語の知識があるので、ちょっとしたやり取りをする際に、ラテン語を交える、という知的お遊びができます。
日本の感覚だと、和歌を引用する、みたいなイメージになるのでしょうか。

住まい
ブリュッセルに高級マンションあるいは邸宅と、郊外に大邸宅を構えている、という方が多いように思います。
それもこれも、やはり領主様のルーツからくるものなのでしょう。
パーティーでの着飾り方
お国柄として、良質のものをシックに纏う方が多いように思います。
お隣のフランスと対比してみたり、ベルギーの王室御用達ブランドを見るとそんな感じが伝わってきます。
Delvauxなどのイメージです。
文化への興味
和食、日本の華道、茶道、能や歌舞伎など伝統芸能には興味があるので、そういった話は喜ばれます。
どこの国でもそうですが、ハイソサエティな方々が文化貢献をしてくれているおかげで、この世界には美しい文化が継承されているのだなとよく思います。
また何か思い出しましたら、追記してみます。