母の知り合いのチェリストの方が石田組で演奏されるという話を聞いて、前々から気になっていたグループではあったのですが、母から3日ほど前に、8月17日にサントリーホールで追加公演があるとの話を聞いて、聴きに行ってきました。追加公演は、直前でも、運良く席がほんの少しだけ空いていました。
ちなみに母は16日のフェスティバルホールの公演を聴いた後、大絶賛していたので、翌日を楽しみにしていました。
サントリーホールのポスターです。
事前にウェブ上の動画で予習していたところ、やや派手で強面なパフォーマンスと、透明感のある音とのギャップが面白いなと思っていたのですが、生演奏で聴けたのは本当に感動でした。
曲との向き合い方、作曲家との向き合い方、ホールという空間との向き合い方などなど・・・世界との向き合い方がとても丁寧で優しくて暖かくて、愛に溢れた時間でした
奏者が普段オーケストラで首席奏者をしているような方々ばかりなので、クラシックの演目が聴き入ってしまう演奏なのはもちろんなのですが、ロックの演目もすべて良かったです。
エレクトリックギターの音感を、編曲と奏者の技巧で再現してしまうのは、本当に凄いとしか言いようがありません
それにしても、今回のコンサート一つを取ってみても、作曲家の美しいハーモニーの閃きがあって、作曲家の意図を汲み取り、技術的にも優れた演奏家がこの世の中に存在して、素晴らしいコンサートホールがこの世の中に存在して、一緒に美しさを共感できる観客がこれほどたくさんいて、これだけの奇跡が重なる世界って、なんて完全で美しいのだろうと、改めて感謝の気持ちに溢れました
アンコール曲の一つ、ビゼーの「アルルの女」ファランドールですが、軽やかで情熱的で、演奏に合わせて踊りだしたくなるほどの素晴らしく楽しい演奏でした。
私の感覚では、アルルは太陽エネルギーが充満した場所で、今まさにこの時期の獅子座の太陽のエネルギーを凝縮したような場所です。
南仏なので、太陽はもちろん燦々と降り注いでいるのですが、エジプトやモロッコの太陽以上に感じるものがあります。
2007年の8月に訪れた際の写真が見つかったので、掲載してみます。
