昔の児童・生徒で、”読めない・書けない・意味不明?”の姓名は、クラスで多くて1~2人ぐらいでしたから、新学期が始まって、1週間もすれば、クラスのみんなが呼び合っていましたよ。

もちろん、担任が間違えて呼ぶことなど、殆ど記憶にありませんでした。それは、1つの名に1つの呼び名が当たり前の時代で、漢字を観ればすぐ読めましたからです。

例えば、男児は「正夫・信男・健一・・・」など、女児は「幸子・和子・弘子・・・」(幸子は、たまにユキコ)などでは、間違いようがありませんね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 



 ところが、現在はどうでしょう。
 

明治安田生命が、毎年調査している昨年(2014年)の加入者の姓名は、
第1位は男児は「蓮」、女児は「陽菜」でしたが、「蓮」は”れん”のみでしたが、「陽菜」の呼び方は何種もあり、また男児の第2位以下の「大翔」「陽向」「陽太」以下、沢山の呼び名があり、振り仮名がなければ「一体? なんと読むのだろう?」と、誰だって迷い、間違いますよ。

もし、参観日などで間違ってお子さんを呼ぼうものなら、最近の保護者のクレームはキツイそうですよ。

このような原因もあって、最近年度では「新規採用教員」の1年以内で「病気」を理由に依願退職したほとんどが「精神疾患」だったそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 



 では、上記の明治安田生命の調査で、
[男児の呼び名]では、
①「蓮」・・・・(れん)
②「大翔」・・・(ひろと・はると・やまと・そら・たいが・たいと)
➂「陽向」・・・(ひなた・はるた)
④「陽太」・・・(ひなた・はるた・ようた)
⑤「悠真」・・・(ゆうま・はるま)


[女児の呼び名]では、
①「陽菜」・・・(ひな・ひなた・はな・はるな・あきな・ひなの)
②「凛」・・・・(りん)
➂「結菜」・・・(ゆな・ゆいな・ゆうな)
④「葵」・・・・(あおい)
⑤「結愛」・・・(ゆあ・ゆいな・ゆな・ゆめ)



「陽向」「陽太」 「陽菜」のどれも”ひなた”と読むとは、呆れたものです。
しかも、上記のとおり男児は「大翔」、女児は「陽菜」の呼び名は、それぞれ”6通り”も呼び名があり、ゾッとしませんか? これで間違って呼ぼうものなら、すぐ保護者からクレームが入るのですよ。

これらの呼び名の傾向は、どんな字体でも、頭の呼び名が「ひ・は・ゆ」のものが多いですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 



 何がなんでも「ひなた・はるた・ゆいな」が大人気で、「読めようが、読めまいが、”流行読み”にしておけば間違いあるまい!・・・」と、国語力が落ちた最近の若夫婦が多いですよ。

この中で「ゆな」の呼び名だけは、止められた方がいいですよ。
国語辞典で確認してください。「ゆな・・・”遊女”のこと」([第2284回]再読)でしたね。