社寺の厄除け・開運祈願など、全て”数え歳”なんです。
現在の「公的年齢計算」(運転免許証・健康保険証など)は、
明治時代からの法令に基づき、すべて”満年齢”で処理されています。

現在は、民間企業なども公的処理と整合するように”満年齢”です。
 ところで、宗教の自由から公的機関も遠慮しているのか、
未だに神社や寺院の厄除け・開運祈願・七五三参りなどは、”数え歳”なのです。
・・・明治6年から現代まで何度も「満年齢を守るべきこと!」と法令でお達しても、
全国の社寺は”知らんプリ!”です。』

 「12月31日23時59分に誕生した赤ちゃん・・・」を考えてください。

 まだヘソの緒がついている1分後の元旦には、
「はい、おめでとう、2歳になりました!」と言うのが、
社寺の扱いです。・・・そして、翌年の元旦には、まだ12ヵ月の赤ちゃんが、
社寺ではもう3歳扱いで、”七五三参り”?

 

 

 

 

 

 

 

 


 いいですか、満18歳の男女が12月31日23時59分生まれでしたら、
1分後には20歳になり、理論上は「酒やタバコの飲み放題!」
(法令上は、満年齢でダメ)・・・というのを社寺は容認せざるを得なくなります。

ところが、元旦生まれの赤ちゃんは、
1歳を重ねるのに365日あることと比較すれば、
こんな不公平な扱いを平気でしているのです。

 このような「1分と365日との違い!」
不条理な世の中にならないため、明治政府は次のように法令を出していますが、
宗教・信仰の自由をいいことに、法令を現在まで無視しているのですよ。

 

 

 

 

 


★明治6年2月5日の「太政官布告第36号(年齡計算方ヲ定ム)」では、
満年齢”を使用することとなった。
ただし、旧暦における年齢計算に関しては”数え年”を使用するとしていた。

★明治35年12月2日の「年齢計算ニ関スル法律(法律第50号)」で、明治6年太政官布告第36号が廃止され、「”満年齢”に一本化」されることとなった。

★昭和24年5月24日の「年齢のとなえ方に関する法律(法律第96号)」により、国民には”満年齢”によって年齢を表すことを改めて推奨し、国又は地方公共団体の機関が年齢を言い表わす場合においては、「満年齢の使用」を義務付けて、”数え年”を用いる場合は明示することを義務付けた。

 

 

 

 

 

 どうですか、上記のように、
明治6年から「原則として、満年齢!」なのですが、社寺では未だに法令を無視して、
特に未婚の女性を慌てさせ、良縁祈願のお客?を待っているのです。
いいですか、28歳の未婚女性、
「まだ、30歳になるまで2年あるから・・・ゆっくり縁談を待てば良いわ。」なんて考え、
社寺の受付に行けば、年令表を見て「え~と、年齢は30歳になられましたね。」と、
ギョッとさせる言葉が無神経にも返ってきますよ。

 要するに、社寺は「満年齢だろうが、数え年であろうが、祈祷料に何の損得もない」ですよ。

 本当に、社寺の受付は、「”満年齢”にすべし・・・!」という法令があったことも知らないとは・・・? 

(祭神の「最上位大菩薩(女神)」「三面大黒神」(金運)などは、素晴らしいが)・・・”人間”が世話をするこの業界?には呆れたものです。皆さんは、社寺の「”数え歳”信仰」に付いては、何の感想もないですか?