『 「”コウタ”は、ドイツでは”ウンコ”!」というブログを、
2年前に投稿したら、なんと現在までアクセスが絶えません。

ところが、最近,他の名づけ本で気付いたのですが、

「薫(かおる;Cow dung)という名は、
”牛の糞”」とか「絵里(えり;Eerie)という名は、”不気味”」と言いながら、
「かおる」も「えり」も、別のページでは候補名を6つずつ推薦している「名づけ本」を発見!

 

 

 

 

 

先日も、「ミホ」はスペインでは男性器と言いながら、
やはり6候補を推薦しているなど、現在市販されている「名づけ本」には、
矛盾した記載でも平気?なのか、呆れたレベルですね。』

「”日本名”で、名付けて下さい。」という依頼が、
アメリカ2件・カナダ・フランスから各1件、
赤ちゃんの名づけ依頼がありました。
日本女性の国際結婚で海外在住のご夫婦からです。

その際、
「日本名に人気がありますから、主人の了解をとって、日本名で名づけますので・・・」とか、
中には、驚きなのですが、フランス人なのに日本の戦国武将の名に大変詳しいご婦人がおられて、
「次の子は、戦国武将のような日本名で名づけようかしら・・・」と言っている友人(フランス人)が
いますなどのメールを頂いています。

ところが、一方ではどうでしょう?

 

 

 

 

 

最近、市販している名づけ本、
こぞって「”国際化”に通用する名づけ・・・」という総論で
「英語圏・フランス語圏・スペイン語圏・・・などの名づけの特色と誤解されやすい名前」を
記載しながら、各論では、推薦する候補名を相当なページを割いて、
列挙している本が多いですよ。

この総論と各論が矛盾しているのに、呆れるばかり・・・。

いくら国際化が進んだとは言え、
日本人は外国名に合わせなくても良いのです。
まして、転勤が多い商社マンや外交官のご家族では、
「一体、どこの国の言語で名づけるの?」になります。

日本人は自信を持って、日本名で「命名・改名」したら良いのです。

先日も、記載しましたが、
長年国際連合の事務次長「明石 康」氏も、
ユニセフ親善大使の「黒柳 徹子」さんだって、
日本名で世界を舞台に活躍されてきたのです。

実にバカバカしい「名づけ本」が多いですよ。

 

 

 

 

 

日本読みで「コウタ」であろうが、
「かおる」でも「えり」や「ミホ」でも堂々と日本名で名付けたら良いのです。

むしろ、諸外国からの日本の評価が上がっている現在、
誇りをもって名付けたら、逆にドイツ語の「コウタ」や英語圏や
スペイン語の「かおる・エリ・ミホ」でも、用語変更を諸外国がしてくるでしょう。

ブログで「ドイツ語で”コウタ”は”ウンコ”!」と投稿した趣旨は、
「特に男性の名は、間違えられやすい”音読み”にせず、
”訓読み(日本読み)”にした方が、
日本人としての”品格”もあります・・・」
という投稿だったのです。(参照;[第1616回]2012.6.9)

最近の名づけ、特に男児名は実に”音読み”が多いですね。

 

 

 

 

 

例えば、(地元の山陽新聞の実例から)「龍弘」を「りゅうこう」と名付けていますが、
日本人であること誇りに思い「たつひろ」とした方が、上品に聞こえますし、
肝心な賢くする音感”ひ”が抜けて、結局”損”をする名づけになります。
(ただし、武家の通称名・雅号・僧籍名・戒名は”音読み”)この点は、
女児名は”音読み”が良いケースもありますし、
男児名でも「○太郎・○一郎」の”○”は、”音読み”でないと適合しないですね。
(「太郎・一郎」が音読みですから、○も音読みに合わせるためです。)

以上のように、
世界の国際化が進んでも、日本人の姓名を外国に合わせる必要はサラサラない・・・です。