歌舞伎俳優の市川海老蔵(35:地格9)氏が”子どもの日”の夜、自身のブログを更新し、3月22日に誕生した長男(第2子)の名前を公表しました。

「倅(せがれ)の名前」と題したエントリーで
「我が家は、名字が、堀越です。祖父は、治雄。父は、夏雄。私は、孝俊。」と記した後、
「倅は、勧玄です。”かんげん”と読みます。」と記載し、
市川家にとっては待望の跡取りであり、本当にお目出度い限りです。

この長男の名前は、
海老蔵自身が決めたことを報告していましたが、
スポニチアネックスでは、ある姓名判断は、
「…芸の才能あるが、酒と女性に注意」と判断していると報道しています。
いいですか、「酒と女に注意!」とは、日本中の男性は全てですよ。

 

 

 

 

 

酔ぱらって、電車の中で痴漢・・・!
 あるいは、飲み屋の女に騙されるな!というのは、
何も「勧玄(かんげん)」くんだけではないのです。
全くバカな判断をする姓名判断師がいますね。

その姓名判断師、
彼の公式ホームページでは、100万人以上の名前を鑑定し、
著書の累計発行部数は60万部を超える”実力?”ある姓名判断師としています。

それに、「”越”と”勧”の画数を足した人格は25画、
”堀”と”玄”を足した外格は16画なのが心配」とも。
この画数は「横死殺」という運勢を示しており、
「酒と女性には注意が必要だ」と指摘していますし、
「嫌いな人を徹底的に排除する傾向もある」という。
「とはいえ、芸事に対する並外れた熱心さをお持ち。
芸を第一に健全に成長すれば、希代の大役者になれる名前です」と太鼓判を
押しているとの判断をしています。

これらの判断は全て、
父親である海老蔵の”才能と生き様”をソックリ判断したものであり、
「堀越勧玄」という姓名からの判断で「酒と女」などの根拠は、どこにもないと思われます。

 

 

 

 

 

しかも、
「芸を第一に健全に成長すれば、希代の大役者になれる」との判断は、当たり前のことで、
どんな名でも共通して言えることです。

中高年のオジサンを判断するのならともかく、
乳幼児を判断するときは、「酒と女」が対象ではなく、
「①健康 
②知徳 
③性格」の3点が一番大事な判断です。

この有名な判断師、この3点を明確に判断しておらず、こんな判断では何の値打ちもありません。
そのうえ、「100万人以上の名前を鑑定し・・・」という”100万人”というのも不可能な数値です。
この姓名判断師は1947年生まれ(私より9歳お若い)で、長年他の仕事に大変なご苦労されて来られたことホームページに書かれており、姓名判断を始めて20年とのこと、「20年間、”飲まず食わずで、しかも寝ず”で姓名判断しても、とても100万人はできません」よ。 それに第一、「何人経験したか?」をイチイチ記録が採れるものではないのです。

正式な依頼は記録できても、
「ついでに父母の名や友達の名も見てね」とか
「散歩途中で、知人と立ち話で姓名判断したり、テレビの字幕にある名を判断したり・・・」、
こんな記録などイチイチしている訳がなく、100万人という2桁もオーバーにツイ言ってしまったのでしょう。

いいですか、
私は30年間の公務で行政監察と行政相談で、名刺交換した数は、
約6000人です。20年間で100万人も姓名判断できる訳がありませんよ。
私の「天命数霊術」は、根拠から原理・原則を開発した
”演繹(えんえき)”技法ですから、一人のデータも必要ありません。
”実証”するだけですよ。

ところが、100万人のデータなら、まだ可愛いものです。
なんと「一億人からのデータで姓名判断!」というサイトがあります。
ここまで来ると”お笑い”ですね。

将来、国家事業の「国民総番号制」でも、
国民一人一人の「健康運・知徳運・性格・家庭運・社会運・・・」などが判るわけがありません。

まして、僅か一人の力で、一億人のデータ・・・?
”占い師”というのは、「ウソの3・8(サン・パチ)」を言う人、実に多いですよ。

良くもまあ、生まれたばかりの「堀越勧玄」くんの姓名判断、
根拠もない「いい加減な鑑定(酒と女に注意とは?)」をしているのに、呆れたものです。