『 「鯉のぼり」は、”子どもの日”を前後にして、五月晴れの空を泳いでいますが、「どうして?”魚”が空を泳いでいるの・・・?」と、5歳ぐらいのお子さんに聴かれたら、判りやすく説明できますか? このような質問をしてくるお子さんは、とても賢く将来が楽しみですよ。』
 

 

 

 

 

 



昨日は雨上がりの晴天。「ああ、今年も”鯉のぼり”の季節になったか・・・」と、近くのラドン温泉露天風呂で、また一年が過ぎたかと、感傷的になりました。
温泉は高台にあるので、街並みは一望に見える。そして、遥かにみえる住宅街の三々五々に”鯉のぼり”が、春風を受けて泳いでいる。
ところで、”鯉のぼり”は「子どもの日」、昔は男の子の成長を祝う「端午の節句」5月5日だったことは、皆さんも良くご承知でしょう。
でも、帰りに立ち寄った喫茶店で、女子高校生ぐらいの3人、隣席で駄弁っているのに驚いた。「ねぇ、”鯉のぼり”って、”恋(こい)”が叶う願いがあるのじゃない?」とのこと。
一瞬、驚いたが「なるほど、”鯉”のゴロ合せなら”恋”でも良いか!」と思い、帰宅してパソコンで検索してみると、なんと「京都の扇子組合が、5月1日をゴロ合せで、”恋(こい)”の日」としているではありませんか!
すると、最近の若い人が”鯉のぼり”を”恋のぼり”と、ゴロ合せしているのも、時代の流れか・・・と、妙に納得しました。

 

 

 

 

 

 



ところで、真面目に話を戻しますと、鯉のぼりを空に泳がす風習は、江戸時代の武家に始まった日本固有の慣習ですが、その精神の由来は古代中国(5世紀)の「後漢書」にある逸話にあるのです。
「”鯉”が力強く滝を昇ると、そこが霧になり晴れてきたら、なんと立派な”龍”に変化しているではありませんか!」との趣意。
これなのです。「”鯉”という平凡な男性でも、滝昇りのように何度失敗しても、苦労し努力していると、遂に、滝の上に昇れた”鯉”が”龍”に変化したように、立派な男性になりますよ。」というのが、本来の”鯉のぼり”の由来です。
これから4文字熟語で、『 魚龍変化』と言われる所以なのです。


そこで、私が命名・改名で作成する「昇運命名(改名)色紙額」には、”金文字”で『 和気吉祥 魚龍変化』と書き込んでいる趣旨からです。(女性の場合は、『 和気吉祥 招福有餘』又は『 和気吉祥 錦上添花』と金文字で記載)
ともかく、5歳くらいのお子さんに「鯉のぼり」の由来を尋ねられたら、理解ができるよう”判りやすく”説明してあげると、あなた自身の成長にも繋がりますよ・・・。どんなことでも、「なぜ?どうして・・・?」と疑問を持つことです。
”疑問”を持つお子さんほど、将来”賢い人”に成長して行きます。