どうも、香川県観音寺市で居酒屋楽屋を経営している日下(くさか)と言います。節分ですね。某コンビニの仕掛けから始まったこの恵方巻きビジネスはもう毎年恒例のものになってしまいましたね。僕の周りでも寿司屋はもちろんコンビニ・スーパー・仕出し屋・居酒屋まで食に携わる幅広いジャンルの業種がこのイベントに乗っかっています。


 

しかし、本当それだけの量の需要があるの?って疑問は数年前から出てきてます。コンビニではアルバイトにノルマを課したり、大量廃棄問題が浮き彫りになってきたり「恵方巻きビジネスの闇」としてピックアップされることも増えてきました。

 

 

一部メディアの情報だけど、


関西大の宮本勝浩名誉教授が廃棄される商品が全国で約10億円に上るとの推計結果をまとているそうです。廃棄処分に伴う費用を含まないということなので食材原価だけですかね!びっくりです。一つの分析なのでこれが100%正しいとは言えませんが、食品ロスはどの飲食店でも起こりうる問題です。それを外食小売含めた全国規模になると僕ごときでは計り知れないですね。

 


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分析の詳細

民間のアンケートなどから恵方巻きの消費人口を約3213万人と推定。1本800円で計算し、販売額を約257億円と見積もった。スーパーやコンビニへの調査などから廃棄率を4%と仮定、損失額を約10億3千万円と算出した。

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さて、小難しい話を書いたけど楽屋はしてないの?と問われれば。してます。でも、持ち帰りとして受注生産するのではなく、スタッフに日頃のお礼として渡す分。それと楽屋に来てくれるお客様と楽しく盛り上がるためのツールとしてです(食べ物をツールと表現するのは抵抗があるけど)

 

 


 

コレはスタッフの人数分。本当はご家族の分まで作れれば良かったけど

 

 


 

 

これが楽屋の恒例大食いイベント「ひかるチャレンジ」用の極太巻き。米5.5合っす(笑)


 

一応、直径20センチ狙ってたんですけどね(笑)途中から自重に負けて円形を保てなかったんで、ほどほどの大きさが良いようですね。昨年から始まった自称大食いの後輩との大食い対決イベント。毎回彼は意気込んできて数分後に意気消沈し、ボヤキ、人に押し付けるというルーティンを繰り返してます。



こんな笑顔もつかの間(笑)



今回のは僕も少しやりすぎたと思ってたら翌日にこんなラインが来ました。

 

 

意気込んでからの落差がひどいでしょ(笑)

 

 

 

喉元過ぎればなんとやら。今年中にあと1、2回はこのイベントがあるでしょう。ちなみに、今回はカウンターに来ていた他7名で分配して完食。お残しは許さないのでね。

 

 

このような感じで、日頃からお世話になってるスタッフやお客様に還元するイベント。僕は節分のイベントをそのように捉えています。このような行事イベントは年間通して様々。感度良くそういった流れに乗って売上をあげたり宣伝したりすることは大事だと思います。でも、僕がそこで考えるのはそれって楽しいの?ってこと。僕としては夜通し単純作業を繰り返して利益の薄いことをするのは楽しいと思えない。ヘトヘトで翌日何もする気が起きないなんて嫌です。自分一人ででも嫌だし、スタッフ巻き込んでなんて絶対無理!

 


楽しみにしてくれるお客様のために!ってのもこの時に使うと詭弁にしか聞こえません。なぜなら、お客様はそこで買わなくても困らない。その時その時、自分の都合で最適化するもんだと思うんです。生活必需品じゃないものならなおさら。

 


そして、前述した通りの大量廃棄問題も加えると社会貢献性も感じません。そんなことを考えてると、この恵方巻きビジネスは誰得?って思っちゃいますよね。これが僕がしない理由です。

 


売上は大事だと思います。でも、本当に人に喜んでもらえること。それとは逸脱した現状に違和感を感じたので今回のブログに書いてみました。