北部丘陵活性化とリンクした小山田地域の戦略的まちづくりと事業展開を求めて | 町田市議会議員 ふじた学 オフィシャルブログPowered by Ameba

北部丘陵活性化とリンクした小山田地域の戦略的まちづくりと事業展開を求めて

 小田急多摩線小山田新駅の早期実現を目指して、(仮称)小田急多摩線延伸に伴う新駅設置促進協議会を立ち上げ、地元では機運が高まっています。この鍵は、収支採算性にあります。今回、6月定例会で、「北部丘陵活性化とリンクした小山田地域の戦略的まちづくりと事業展開を求めて」と題して質問させていただきました。すべては、収益のあがるまちづくりにかかっています。北部丘陵保全も民間活力をどう動かすかです。
いい議論ができました。市長答弁を中心にまとめてみました。
北部丘陵を活性化するための事業は、2017年3月に策定した「町田市北部丘陵活性化計画アクションプラン」に基づいて進められています。
今後の方向性しては、里山環境を観光資源としても活用していく、グリーンツーリズムなど、来訪者を増やしていくという観点で、小山田地域に来ていただき、里山環境を見て感じていただく方法や、実際に体験していただく方法も考えられます。具体的には、収穫体験イベントやガイドウォークなどの取組とともに、散策コースの設定、花ある道づくり、散策で使いやすいマップなど、四季折々の景観を楽しみながら散策できる環境づくりを進めていきます。アクションプランが終了する2021年度以降の方向性については、道路整備や小田急多摩線の延伸計画など、小山田地域で予定されている様々な状況を踏まえて、「生活の利便性と里山環境が調和した地域」を描きながら検討したいと考えています。
北部丘陵の資源を活用して収益を上げるための方策について、地域の収益性を高めていくためには、地域の資源を活用することが必要であると考えています。小山田地域においては、里山環境の活用ということになると考えています。
活動団体が山林の再生や保全などの活動を行う中で収益が得られ、その収益を活動に還元することができると、経済的な負担を軽減することが可能となります。活動の継続性を図る点において、負担の軽減は重要であると考えています。
それを具現化する取り組みとして、町田市山林バンクのモデル事業を進めております。 アクションプランの計画初年度である2017年度主な事業として、小山田地域では、里山環境の再生や保全を促進する「山林バンクモデル事業」を1箇所で実施しました。
山林バンク事業とは、手入れが行き届いていない山林と、山林の維持管理を行いながら自然環境を活用した活動を行いたい団体や個人との橋渡し、すなわち場と人をつなげる仕組みです。
2017年度に行ったモデル事業は、2020年度の本格的な運用に向けた、試行ととして行なっています。今月の2月に、認知症関係者などが設立した団体と市が、協定を締結し、これに基づいて竹林の管理を行っていただいています。
管理とあわせて、団体が自主的にタケノコ販売のほか、タケノコ掘り、竹細工作りといった一般参加者を募集するイベントを行って、収益が得られるようになっています。2020年度には本格的に運用できるようにしていきたいです。
農業に関しては、現在は生産した農産物を販売して収益を得るというのが主なものでありますが、これに加え、収穫体験など、農業に通じて来訪者を地域に呼び込むことができると、より高い収益が上げられるのではないかと考えています。
そのため、収穫体験農園の開設などに関する支援や、インターネットやマップを通して農園の位置、収穫物の内容、時期などの体験発信を行い、来訪者を呼び込んでいきたいと考えています。また、地域にお住まいの方々や、地域で活動する方々が集まり、互いに交流し合い、新たな活動に期待して、「小山田ドリームミーティング」と名付けたワークショップを3回実施していますが、2017年度に実施したミーティングでは、意見交換の場や交流の場、飲食店が欲しいなど、拠点に関する多数の意見がありました。
例えば、農家レストランは農業と飲食店が本当に近い関係にあり、新鮮で、成熟した美味しい農作物を材料に使うことが最大の利点と考えています。地域の資源を活用して来訪者を呼び込む有効な方策として着目しています。
農業委員会会長からは、 小山田地域は、農家の方々の多大なる努力で、これまで北部丘陵の農地も守られてきました。今後は、生産だけでなく、あらゆる角度から事業アドバイスなども行い、農家の収益があがるよう積極的に支援していきたいとの力強い後押しもいただきました。
小山田地域は、市街化調整区域が多い地域であるため、農家レストランに限らず、施設を伴う拠点を設置しようとすると、解決すべき課題は多いと考えています。
しかし、地域の方々の、自ら積極的にまちづくりをしていこう、自らの手で解決していこう、という機運が高まってきているため、地域の方々が考えたアイデアが、地域の方々や、市、その他の関係者の努力によって実現にむかうよう、どのようなことができるのか、取り組みの進捗にあわせて検討していきます、
今後に向けては、収益を上げるために、どのような取組が必要であるかを検討していきます。
また、アクションプランの重点事業において、新規バスルートの整備、増便も取り上げられており、交通事業者と連携し、道路整備の進捗に合わせて、北部丘陵と町田市内の既成市街地、隣接地にある鉄道最寄駅をネットワークするバス便等を強化し、地域の交通利便性を高めるとあります。小山田新駅を想定した主要道路5路線についても、着実に検討、整備を進めらてれいます。特に、小山田桜台から唐木田方面へつなげるコミュニーティーバスルート市道忠生630号線においては、年度内に、整備、交差点改良により小型バスから中型バスを走ることができるよう進められています。
小田急多摩線延伸については、「小田急多摩線延伸に関する関係者会議」にて、収支採算性を向上する方策等の検討を行なっている段階です。事業の収支採算性を確認できた後、新駅設置に伴うまちづくりについて検討していきます。
現在、小山田地域には、「町田市住みよいまちづくり条例」に基づく登録団体として、小山田桜台まちづくり協議会、田中谷戸街づくり協議会、小山田大龍地区街づくり協議会、小山田中部街づくり協議会の4団体があり協働で街づくりを進めていただいています。
市では、街づくりに取り組んでいる住民の方々に対して、アイデアの実現や課題を解決するために、他市の事例の研究や様々な街づくり手法を検討できるよう、街づくりアドバイザーを派遣し、技術的な助言をするなどの支援を行い、街づくりの実現に向けて着実に進めてきました。
今後は、設立される(仮称)小田急多摩線延伸にともなう新駅設置促進協議会も含めて、街づくりについて、住民の方々とコミュニケーションを重ねながら、支援や連携できることは、しっかりと実行していきたいと考えています。

おまけの一言ニコニコ 今日は常任委員会です。 頑張ります!