<行政視察>久留米市(9日)午後  福岡バイオバレープロジェクト | 町田市議会議員 ふじた学 オフィシャルブログPowered by Ameba

<行政視察>久留米市(9日)午後  福岡バイオバレープロジェクト

 久留米市 5月9日(火)午後 は、福岡県と久留米市が、福岡県化全域の頭脳拠点化を図るべく推進してきたテクノポリス構想で培った産業基盤とインフラを活かして2001年にスタートし、ベンチャーの成長などかなり顕著な成果をあげている「福岡バイオバレープロジェクト」を現地で視察させていただいた。

 視察内容は、インキュベーションなど産業支援に関わる多岐にわたる説明に圧倒されたが、久留米市は、まさに「医療の推進市」として私自身も注目してきただけに、特に、特に産学官連携による医療・バイオベンチャー注目して、意見交換をさせていただいた。

 福岡バイオバレープロジェクトにおける創薬分野では、「がんペプチドワクチン」「核酸医薬分野(ボナック核酸)」など研究成果があり、事業化に向けた大企業へのライセンスアウトや大学発ベンチャー企業の上場などの事例も出ている。

 その発展要因においては特に、久留米市は久留米大学、久留米工業大学、久留米高等専門学校、聖マリア学院大学(看護学部)など、医療や製造に関する学術研究、研究開発及び人材育成の素地となるアカデミアの集積があり、その利点をしっかりと活かしていることにあると感じました。

 そして、その中核となる「久留米リサーチパーク」には、バイオ産業振興プロデューサー、事業化ディレクター、バイオインキュベーションマネージャーなど専門人材をしっかりと配置し、筑邦銀行が地域に伴走する地銀として、ベンチャー企業に対して、出資及び経営上のアドバイスを行うほか、ベンチャー支援のためのファンドを創設し、融資枠総額30億円、出資枠3億円のなかでの最適な資金支援まで行っていました。さらに、久留米リサーチパークへ支店長経験者1名を常勤で派遣し、入居企業だけでなく参加企業300社も対象に決め細やかな支援を行っていました。

 もうすべてに圧倒されましたが、課題としての目的に、

「全国的に高齢化の進展などにより医療費が増大している中、福岡県においても平成25年度の後期高齢被保険者1人当たり医療費が全国1位となるなど、医療費の削減が大きな課題となっている。県内・市内で最も事業所・雇用者の多い食品関連産業を含むバイオ関連産業を発展させ、政策関連系を図り地域全体で健康寿命の延伸や活力ある社会づくりを促進する」との使命と理念を掲げていることの深さを目の当たりにすることができました。

 産業支援において、何が大切か、町田市において何が足りていないのかを痛感させら視察となりました。

 しかし、町田市は、ベンチャーが育つポテンシャルが多くあるまちです。希望を持って今回の視察を活かしていかねばと課題意識を持ち帰ることができました。