<視察報告>久留米市5月9日(午前)久留米まち旅博覧会について
ありがとうございます。
藤田学です。
総務常任委員会の行政視察2日目は、久留米市さんで、まずは、 午前中、「久留米まち旅博覧会について」の説明をいただきました。
まず、久留米まち旅博覧会の立ち上げまでの背景から説明をいただきました。
中でも、久留米の資源として、「キラーコンテンツはないが、自然、文化・伝統、食文化、医療、ものづくりなど「磨けば光る」地域資源がある。しかし、まだ観光資源とは認知されていない」。という、きっかけはまさに我町田市とあまりにも共通するものでした。
そして、交流人口の拡大による地域活性化、地域イメージの向上・ブランド化に取り組もう!と「久留米全体の地域資源の発掘」から、着地型体験旅行商品として、久留米に暮らす人々が、普段から慣れ親しんだ地元の歴史や自然、文化など地域の資源を活かし磨き上げ、自らが訪れる人をもてなす体験交流型観光プログラム「久留米まち旅博覧会」が生まれたとのことです。
このプログラムは、平成18年の「久留米市商品化戦略プランの策定」からJTB九州へ業務委託され、19年に、久留米市商品化戦略ワーキングチーム10名と、市民22名によるプログラム検討ワーキングを実施、そして、20年に久留米観光コンベンション国際交流協会を事務局として、実行委員会形式での「久留米まち旅博覧会」が初開催され、以降23年まで、JTB九州への業務委託で行われていましたが、平成24年度から「NPO法人久留米ブランド研究会」が立ちあがり、そこが主体となっておこなわれてました。
このまち旅は、これまで、実施者は地元市民。自らがプログラムを企画し、自分たちで観光客をおもてなしする。をモットーに、延べ639団体が実施しているとのことでした。
独自のガイドブック、WEBシステム、オフィシャルブログ、SNS,ダイレクトメ ールなど、どれもが戦略と連動してすばらしく構築されていて、今では、予約率が100%を越えるほどに成長していました。
「まち旅」の効果は、「交流人口の拡大」「久留米のイメージアップ・認知度アップ」「定住促進」「市民自身による地域の再発見」「人材の育成とネットワーク化」という成果にもしっかりとつながっていました。
それでも満足することなく、これからの解決せねばならない課題として、「域外の認知度向上、集客促進(新規開拓)」「まち旅プログラムの旅行商品化」そして、「実施主体の財政的自立化」に取り組むとともに、今後の方向性として、「さらなる人材のネットワーク化」「魅力あるまち旅プログラムの造成」「より気軽に楽しめる事業展開」を掲げ、しっかりとしたベクトルに向かって途切れることなく進んでいました。
市民が主役のおもてなし。
まさに、町田市の方向性も一緒です。
持ち帰るべきことが大いにありました。
そして、WEBシステムなど、どうぞそのままお使いください、との自信を持って言っていただきました。感謝とともに、自治体同士のこのおおらかなWinWinの精神こそ、それぞれのまちの発展につながるものとあらためて教えていただきました。