定例本会議最終日、本会議の冒頭に「町田市交通政策特別委員会」の最終調査報告を行いました。 | 町田市議会議員 ふじた学 オフィシャルブログPowered by Ameba

定例本会議最終日、本会議の冒頭に「町田市交通政策特別委員会」の最終調査報告を行いました。

ありがとうございます。
藤田学です。

 昨日(24日)の定例本会議最終日、本会議の冒頭に「町田市交通政策特別委員会」の最終調査報告を行いました。

 最後に、”全会一致”で「意見」(下記 委員長報告)を付すことができました。
 ご協力いただいたすべての方々に感謝です。
 さあ、新たなステージへ!そんな思いです。

 インターネット録画中継がアップされました。
http://www.gikai-machida.jp/g07_Video_View.asp?SrchID=3908


○町田市交通政策特別委員会委員長報告    

町田市交通政策特別委員会の付議事件、小田急多摩線延伸に関する事項、付議事件、多摩都市モノレール町田方面延伸に関する事項、付議事件、バス路線網再編に関する事項及び付議事件、その他交通政策に関する事項について、調査の経過および結果をご報告申し上げます。  

 当委員会は、多様な都市機能を支える基幹交通機能の強化のため、平成26年6月3日に設置され、以降、10回の委員会を開催し、付議事件、小田急多摩線延伸に関する事項、付議事件、多摩都市モノレール町田方面延伸に関する事項、付議事件、バス路線網再編に関する事項及び付議事件、その他交通政策に関する事項について結論を出すに至りました。  

 まず、平成27年12月1日までに開催された委員会の調査の経過については、平成28年2月25日の本会議において中間報告を行ったところであります。  

 次に、平成28年4月11日の委員会において、国の交通政策審議会による東京圏における今後の都市鉄道のあり方についての答申案について、次の内容の行政報告を受けました。  

 答申において、多摩センターから町田までの多摩都市モノレールの延伸に関する記載内容については、多摩地域の主要地区間のアクセス利便性の向上と明記され、課題として、導入空間となりうる道路整備が前提となるため、その進捗を見極めつつ、事業化に向けて関係地方公共団体・鉄道事業者等において具体的な調整を進めるべきと明記されたとのことでした。

  次に、唐木田から上溝までの小田急多摩線の延伸に関する記載内容については、相模原市及び町田市と都心部とのアクセス利便性の向上を期待と明記され、課題として、収支採算性に課題があるため、関係地方公共団体等において、採算性の確保に必要な需要の創出に繋がる沿線開発の取組等を着実に進めた上で、費用負担のあり方を含む事業計画について十分な検討が行われることを期待、東京都と神奈川県に跨がる路線であるため、関係地方公共団体が協調して検討が行われることも期待、そして関係地方公共団体において更なる延伸を検討する場合には、本区間の整備の進捗状況を踏まえつつ行うことが適当であると明記されたとのことでした。  

 次に、駅空間の質的進化に資するプロジェクト等において、駅まちマネジメントの取り組みが特に期待される駅の中に町田駅が含まれたとのことでした。  

 次に、地方公共団体又は鉄道事業者からは、以下のプロジェクトについても提案があったという中で、町田駅における駅前広場整備及び駅改良、そして鶴川駅における橋上(きょうじょう)駅舎化(えきしゃか)及び駅前広場・自由通路整備について明記されたとのことでした。  

 以上、調査の経過については、平成28年6月2日の本会議において中間報告を行ったところであります。  

 その後、平成28年6月17日の委員会において付議事件について調査を行い、議論の末、次の意見を全員一致で決定しました。  

 総括的な意見
(1)今後の町田市の交通政策に対し、大きな影響を与える国の交通政策審議会の答申が発表された。答申の中では、多摩都市モノレールの延伸や小田急多摩線の延伸について、課題提示と合わせ意義のある路線であるという位置づけがなされた。  
 引き続き、市は町田市民にとっての移動利便性向上はもとより、既存路線の延伸や新規バス路線の導入が、戦略的なまちづくりの観点においても、その効果が最大化されるよう、引き続き交通政策に対し、意欲的に対応されたい。  

 付議事件 小田急多摩線延伸に関する事項
(2)小田急多摩線の延伸は、首都圏南西部の広域交通ネットワークの拡充が図られ、地域の交通利便性を向上させるとともに地域の発展に極めて重要な役割を担うことが期待される。
 答申内容を真摯に受け止め、課題である収支採算性の確保に必要な需要の創出に繋がる沿線開発のあり方について、関係自治体、市民意見を調整し、町田市の発展に貢献できるよう着実に事業を進められたい。
 また、答申内容を幅広く市民に周知し、機運醸成にさらに努められたい。
(3)最新データに基づき、需要予測や概算事業費の算出、事業採算性の調査検討を進められたい。

  付議事件 多摩都市モノレール町田方面延伸に関する事項
(4)町田市内の鉄道駅は外縁部に位置していることから、鉄道駅までの交通が不便な地域も多く、このような地域では路線バスに頼った生活をしている。そのため、市内のみならず多摩地域の南北方向をつなぐ、多摩都市モノレールの町田方面への延伸は、多摩地域における交通ネットワークの充実に大いに効果があるものと期待する。
 答申内容を真摯に受け止め、課題である導入空間確保に向け、引き続き東京都との調整を進めるとともに、延伸予定ルート上の地権者との交渉など対象地域との調整についても早期に進め、町田市の発展に貢献できるよう着実に事業を進められたい。
 また、答申内容を幅広く市民に周知し、機運醸成にさらに努められたい。  

付議事件 バス路線網再編に関する事項、
(5)一部地域のお年寄りの多い地域には、バスの乗り降りがしやすい低床バスの配車をさらに充足するよう働きかけられたい。
 (6)多摩都市モノレール路線の道路が多摩センターから市内の道路まで中間点完成後、町田までのバス路線を検討されたい。
 (7)町田駅周辺の都市交通の課題を改善するとともに、今後の広域交通網の変化に対応するため、快適な空間の確保、利便性の向上、わかりやすさの向上を目指した交通ターミナル機能強化を図られたい。(バス停の分散化の改善、サイン表示等)
 (8)公共交通手段の空白地区の解消にあらゆる手段を講じ、早期に進められたい。   

付議事件 その他交通政策に関する事項
(9)東京圏における今後の都市鉄道のあり方についての答申のうち、地方公共団体又は鉄道事業者からは、以下のプロジェクトについても提案があったという中で、鶴川駅における橋上駅舎化及び駅前広場・自由通路整備についても提案があったので、しっかりと受け止められたい。
(10)小田急多摩線延伸及び多摩都市モノレール町田方面延伸に関しては、北部丘陵の貴重な緑地保全と景観維持の観点から、建設工事等の開発事業を行う際は、地域住民の合意形成に十分留意されたい。特に里山管理活動を行っている団体や里山を通した教育活動を行っているNPO法人等からの意見を踏まえられたい。また、沿線の土地開発に当たっては、地域住民が持続的な生活が送れるまちづくりを行われたい。
 (11)高齢化社会や環境面を配慮した交通政策を引き続き検討されたい。  

 以上の意見を決定し、付議事件、小田急多摩線延伸に関する事項、付議事件、多摩都市モノレール町田方面延伸に関する事項、付議事件、バス路線網再編に関する事項及び付議事件、その他交通政策に関する事項について終結いたしました。
  平成28年6月17日の委員会において、すべての付議事件が終了し、結論を出すに至りました。  
 以上で町田市交通政策特別委員会の報告を終わります。