広島県呉市では、呉市国民健康保険事業・レセプト(電子)データの活用による医療費削減、を視察
藤田学です。
広島県呉市では、「呉市国民健康保険事業の取り組み」
「レセプト(電子)データの活用による医療費削減政策」
を視察させていただきました。
呉市は、人口約27万人(うち、国保加入者約5万4千人 人口比23%)
高齢化率32%(国保加入者の高齢化率 約47% 介護認定率17.16
であります。
冒頭に驚いたのは、国保事業特別会計(約270億)のうち、一般会計からの繰り入れがゼロということであります。
ちなみに、町田市は同会計450億のうち、約60億を一般会計から繰り入れしてます。
原則論として一般会計からの繰り入れなしに、特別会計が成り立たないと決めつけてしまっていた私たちにとっては、反省と共に、「やればできる」のだと認識を新たにしました。大変ショックであり、かなりの刺激でした。
その柱となっっているのが、「医療費適正化に向けての取り組み」であり、「レセプトの電子データー化とその活用」でありました。
レセプトデータベースを他部門、医師会等も連携し、ジェネリック使用推進と共に、生活習慣病予防を柱とした保険事業の推進等をはかっていました。
その手法は、例えば、レセプトデータを分析し、重症化プログラム対象者を抽出。受診医療機関を介し、重症化予防プログラムへの参加を勧奨するなどかなり個人レベルで、訪問指導も含め行っていました。
そして、ハイリスク(グループ)アプローチ(特定保健指導など)、ポピュレーションアプローチ国保(特定健診など)、ポピュレーションアプローチ市民全体(地域に根ざす健康づくり事業)と、レセプトデータをしっかり分析し、分類して充実、効率化を図っている点は、学ぶべきところが多くありました。
そして、これからは、民間大手健保とも連携し、全体として、医療費削減に結びつけたいという第2ステップへと呉市は進んでします。
最後に、呉市では、毎年保険料を改定しているそうです。このことも、緊張感をもっての取り組みにつながっていることと思いました。
町田市でも、年間60億の一般会計からの繰り入れをどう減らしていくか、しっかり考えていかねばなりません。
この視察で、その大いなるヒントをいただきました。