GRASの解析データは公共データベースに公開されていますけど。
GRASは遺伝子配列の結果を出しただけで、その解析、例えばGFPがそこにあるかなどという解析は行っていません。

とのコメント(青字)をいただいた。
 
妄想だと言われたが、これについて考えてみたい。

GRASの専門員が遺伝子検査をした後、単に塩基の配列だけ示して、後は知らないということはないだろう。
勝手に公開されたら大変なことになるわけだから、どのデータをアップするのか論文著者らと話し合うはずだ。

小保方氏らは、実際に公開されたデータについて、どの位の情報提供を得ていたのか?
小保方氏ら著者らは、この遺伝子データの内容を知っていたのか?
論文を否定するようなデータが公開されてしまったと言えるからである。

関連した細胞の遺伝子情報を載せるのは、ネーチャー誌の意図であるようだが、公開した結果、遠藤氏に解析され、STAPの悲劇が始まってしまうのである。

小保方氏らは、凍結保存された細胞をGRASに持ち込んだが、もし、小保方氏らが遺伝子の異変を知っていたら、この細胞をGRASに持ち込んだり、解析データを公開にゴーサインを出すだろうか?

論文と合わないことを知らないからこそ、GRASに持ち込んでしまい、論文と合わないままの遺伝子データがそのまま公開されてしまったのではないのか?

もし、小保方氏がねつ造犯で、遺伝子が合わないことを知っていたら、ばれるような行動をしないと思う。
若山氏も遺伝子解析には反対だったはずである。
それがマウスの種類まで判明してしまうような解析作業をなぜ実施したのであろうか?
若山氏の反対を押し切っての行為だったのか?
公開についての笹井・小保方氏ら著者の了解はどうなっていたかは、今後の大事な争点であると思う。
 
公共ベース(NCBI)に登録されているFI細胞は、FI幹細胞B6マウス由来が9割、CD1マウス由来のTS細胞1割であるとの遠藤解析の結果である。

GRASでの解析をしっかりしてれば、この時に遺伝子異変に気づいたはずで、大変、後悔していると小保方氏は「あの日」に書いている。
しかし、現実は、GRASでしっかりと解析されており、アクロシン入りの結果まで保存されていたのだ。その結果が小保方氏に報告されていないようなのだ。不思議なことが起きていたと言うのが正直な感想である。
 
公には、桂委員会が残存検体を解析したことになっている。しかし、その結果は、遠藤氏の解析と同じであるようなので、桂委員会報告書は、遠藤氏の解析を追従したということかもしれない(推論)。
 
GRASの結果で、STAP細胞の親マウスが想定とは違うという事は、論文発表前からわかっていたはずの情報だ。
 
何度もいうようだが、解析された結果は、著者らに戻されるべきものではないのだろうか?
(著者もある程度に解析作業はするのであろうが)最終的には専門家が解析して、その結果を著者に戻すものではないのか?論文発表前にそうした作業はやらないのであろうか?
 
公開する前の確認作業がいつなされたのか?ここは「あの日」には書いていない部分だ。
小保方氏は、この部分について聞きたくても書けない事情があったのかもしれないなどと考える・・・・。

こうしたことを考えるのは妄想ではない。
もし、GRAS解析の情報が著者に戻されていないことが事実であったなら、大変な事であると思う。
このあたりは専門の方の解説がぜひ、欲しいところだ。