新幹線 富士山 | 楽典詩人

楽典詩人

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年に数回新幹線に乗る。

一度、中央線が遅れてまにあわず、指定席が無駄になった。

それから、繁忙期でなければ自由席ばかり。

 

 

いつも富士山が見える側に座る。

富士山が見たいからではなく、二人掛けの席を一人で利用できることがほとんどだから。

 

 

半月ほど前、新幹線に乗った。

とても良い天気で、富士山がくっきりと見え、スマホで写真を撮った。

 

 

撮ってみてひどく驚いた。

1~2年前にやはり新幹線から撮って、スマホの待ち受け画面にしている写真と構図がまったく同じだった。

つまり、手前にこの小川があって、その向こうに富士山がくっきり見える構図だ。

それがこの写真です。

 

 

仮に新幹線の速度を時速250㎞(最速は285㎞らしい)とすると、1秒間に約70メートル進むことになる。

この同じ構図を撮るためには、1秒も違うことができないのだ。

 

 

長く生きていると、あの時あの事態に遭遇した、あるいはあの人の知遇を得たなど、不思議な巡りあわせをいくつも経験するが、それに似た感じだった。