新年度になり、今週から本格的に授業が始まる

学校も多いと思います。


今の教科書は裏面に

「税金で作られているので大事にしてね」

と記載があります。

なぜそういう記載がされるようになったか・・・

想像するまでもありませんね。

「自分が利用している財やサービスが

どのような負担で行われているか」

それを知ることも大切な「教育」だと思います。

新しい教科書、大切に使って欲しいと思います。


テレビのドキュメンタリー番組等で

他国の教育事情を見ると、

必要な教育がほぼ税金で賄われる日本は

「本当に幸せだ」

と感じます。

それと同時に現代の子供達のことを思うと

「不幸だ」

とも感じます。


以前見た番組で

バングラデシュでレンガ運びに従事する子供達

の話がありました。

バングラデシュは人口が多く、経済の潜在能力が

高いものの、政治腐敗や自然災害のため、アジア

最貧国の状態が続いているそうです。


番組では子供達が過酷な状況で働いていることが

わかります。

ある子供達は1日12時間、1000個ものレンガを頭に

載せて運びます。1回に運べるのが8~10個なので

100往復以上です!尋常じゃないですね。

それで1日の稼ぎは100円ほどです・・・

他にも、金属加工工場で働く少年達は指を失うなど

大怪我をする可能性のある危険な労働環境で働い

ていました。


本当に過酷な状況です。

それでも子供達は

「弟を学校に通わせて勉強させたい!」

「産まれたばかりの弟に服を買ってあげたい!」

と目を輝かせていました。

厳しい環境だからこそ、小さなことでも「幸せ」に

感じられるのかもしれません。


日本も戦前戦後の貧しい時期なら、子供達は同じ

ように「幸せ」を感じていたと思います。


今の日本では子供たちがあまりに満たされ過ぎて

「幸せ」がわからなくなっているように思えます。

私が子供だった頃はすでにそういう時代でした。

好きなものを何でも食べられる。

欲しいものを何でも買ってもらえる。

行きたいところはどこでも連れて行ってもらえる・・・


番組の後半では、働く子供達に教育を受けさせる

取組みが紹介されます。


日本の子供達には

「教育が受けられる幸せ」

を実感して勉強に励んで欲しいと思います。