急性腰痛(ギックリ腰)の整体治療
内臓の整体治療で初診でほぼ解消…機能性胃腸症/過敏性腸症候群が関係 ?!
患者Sさん=28才-女性・会社員の症例
① Sさんの病歴・・・
患者Sさんは、「胃痛(機能性胃腸症=FD)と放屁(ガス)」の治療で来院されていましたが、その治療期間中(9診目)に急性の腰痛(ギックリ腰)になりましたので、本件も急遽整体治療はする事になりました。(この件では、整形外科などの医療機関を受診されていません。)
② Sさんの診察
【今回の急性腰痛の所見】
・腰痛の部位は、下位腰椎(L4~L5)とその周囲で、安静にしていても軽度の疼痛があるそうです。前屈時に腰痛が増強し、特にL4~L5の左側で、かなり痛むそうです。後屈でも同様の痛みだそうです。この様な腰痛は、3~4年前から1年に一二度生じていたそうです(☚病院などを受診していないそうです)。またその際は、1~2週間で自然に治っていたそうです。
・足への放散痛、痺れ感あるいは跛行/間欠跛行は無いそうです。
・この一週間は、ほぼ毎日排便があり(多い日は一日に二~三度の排便があった)、排尿にも問題が無いそうです。前回の月経で、生理痛はほぼ無かったそうです。
・下肢の神経学検査で異常はありませんでした。但し、前屈時の手は、前屈による腰痛増悪の為に、床面から5~60cmほど上部までしか、届きませんでした。
・触診上、L4とL5の棘突起の押圧により圧痛が生じるそうです。さらにL4~L5の左側面部でも、癒着を想起させる強い圧痛部がありました。
・腹部聴診上、血管雑音はありませんでした。グル音は、弱く聴取出来ました。
・マッケンジーエクササイズおよび腰椎の牽引は、ほぼ無効でした。
・腹部触診上、左下腹部深部(L4~L5椎体の左側面付近)に、消化管と腰筋(or腰椎椎体)の癒着を推測させる、著明な緊張と圧痛がありました。
【Sさん本来の主訴=胃痛(機能性胃腸症=FD)・放屁(ガス)の所見】
・5年前の胃痛は、突然の精神的なストレスによって、胃が捻じ曲げられるような強烈な痛みが、心窩部に生じたそうです。数週間後にその強烈な胃痛は軽減したそうですが、4年前から悪化し、一日中、誰かの手によって胃を鷲づかみにされているような胃痛が一日中しているそうです。
・胸焼け、呑酸、ゲップは無いそうです。
学生時代からガス(放屁)も多く、大きな放屁が10~20分間隔くらいで、一日中出るそうです。特に毎起床時には、超特大の放屁が二~三度出るそうです。さらにかなり臭いが強く、家族からも相当顰蹙(ひんしゅく)を買っているそうです。
・食欲は普通だそうです。
・いくつかの消化器内科を受診したそうですが、はっきりとした診断は無かったそうです。Sさん本人は過敏性腸症候群を疑い、それについて某病院で質問したそうですが、担当医は「ハッキリとした診断はつけられないです」と言われたそうです。
・月経周期は26~28日で、月経期間は7日だそうです。生理痛は強い方で、主に下腹部痛だそうです。またPMSもあり、吐き気と嘔吐および腹痛があるそうです。
・腹部聴診上、血管雑音は聴取されませんでした。グル音はやや弱めでした。
・腹部触診上、心窩部に著明な緊張と圧痛がありました。特に左肋骨弓下部は、肋骨弓裏面に手指を挿入することが出来ないくらい、強い緊張がありました。臍より下の腹部全般で、消化管と思われる管状組織が浮腫状に触診できました。打診上、全般的に鼓音を聴取出来ました。
➂ 治療目標と整体治療
⑴ 痛みの原因部分と考えられる、消化管(小腸)と腰筋あるいは腰椎(L4-L5)の癒着を剥がす
・消化管癒着解放テクニック
④ 経過と結果・・・「内臓の整体で初診で改善…」
・初診治療後に腹部の触診をすると、
「左下腹部深部(L4~L5椎体の左側面付近)に、消化管と腰筋あるいは腰椎(L4-L5)の癒着を推測させる、著明な緊張と圧痛部」が、かなり解消していたので、Sさんに起立して前屈をして頂くと、「アッ、腰が曲がります。さっき痛かった腰骨(L4~L5)や、その左側の痛みが全くありません」と仰っり、ビックリされて、何度も前屈をされていました。
・2診目来院時、
「この一週間、腰痛は一度も無く、快適でした」と仰っていました。そこで前回と同じ施術をすると、前回の腹部触診で触知できた「左下腹部深部(L4~L5椎体の左側面付近)に、消化管と腰筋あるいは腰椎(L4-L5)の癒着を推測させる、著明な緊張と圧痛部」は、ほぼ解消していました。
・そして一週間後の3診目来院時にも、
腰痛は一度も生じていなかったので、これで様子をみて頂く事とし、今回の腰痛治療を終了する事にしました。
⑤ 今回の症例の概説、、、
◆ 再発性の急性腰痛…Sさんの主訴=胃痛(機能性胃腸症/過敏性腸症候群)と関係する ?!
・Sさんの今回の急性腰痛は、3~4年前から1年に一~二度生じている再発性の腰痛と思われます。ただ、医療機関を受診していないので、専門的な検査を受けていず、その詳細は不明です。ですからいつもの様に、この様なケースではある程度仮説を立てて治療計画を立てて施術していく事になります。そこでSさんの再発性と思われる急性腰痛の仮説ですが、それはSさんの主訴である「胃痛(機能性胃腸症=FD)と放屁(ガス)」が関係している可能性が高いのでは、と思いました。
◆ 過敏性腸症候群による消化管の膨張によって隣接臓器と癒着…腰痛原因 ?!
・Sさんは過敏性腸症候群を思わせる機能性胃腸症(FD)で来院されていましたが、その特徴である大量のガスは消化管を膨張させますから、その膨張によって隣接する他臓器を圧迫し、それが長期化すると、その隣接臓器と癒着する可能性が高まります。その癒着部が腰椎である場合、腰椎の運動に伴い消化管との癒着部が刺激されて同部が易刺激性となり(場合によっては軽度の炎症の発生もあり得る)、腰痛の原因となるのでは、と考えました。
◆ 消化管と腰筋(or腰椎)との癒着をはぐす整体治療…
・腹部触診の結果、Sさんの左下腹部深部(L4~L5椎体の左側面部分)に、消化管との癒着を推測させる、著明な緊張と圧痛があったので、この触診結果も上記仮説の裏付けとなる所見と考えられました。また血管雑音もなく、あるいはマッケンジー法や腰椎牽引なども無効であったので、血管(動脈瘤など)や椎間板などの異常(ヘルニアなど)による腰痛の可能性は低いと思われました。
・ここまでそろえば、後は実行あるのみで、上記(3)に掲げる治療目標、
⑴ 痛みの原因部分と考えられる、消化管(小腸)と腰椎(L4-L5)の癒着を剥がす
目的で、
・消化管癒着解放テクニック
を施術しました。
すると治療直後から腰痛はほぼ解消し、さらに2診目、3診目においても再燃していなかったので、上記仮説で概ね妥当であったのでは、と思います。
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