頭痛、吐き気、便秘を合併している肩こりの整体治療例 (胆石症-慢性胆嚢炎と同時治療) | 【大阪】 整体師養成校 ジャパン・ヘルスサイエンス専門学院                      JHSC整体治療室 = 公式ブログ

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頭痛、吐き気、便秘を合併している肩こりの整体治療例 (胆石症-慢性胆嚢炎と同時治療)
※患者Cさん-女性-48-保険外交員

 

◆始めに・・・お陰様で胆石も消失した症例です。

・今回の症例は、「肩こり」の主因が「胆石症-慢性胆嚢炎」であると考え、胆石-胆嚢炎

整体治療を中心に施術する事で、「肩こり」-「胆石症-慢性胆嚢炎」の両方を同時に治

していった症例です。

結果的に三つあった胆石も消失し、患者Cさんも大喜びして頂いた事で、とても印象深い症例でした。

・右肩の奥深くにあった「筋肉のコリの塊」が一度の施術で半減していくなど、内臓整体

効果が発揮できた症例ですので、似たような症状でお悩みの方には、是非ご一読して頂

たく思います。

それでは、患者Cさん-女性-48-保険外交員の症例をお読みください。

 

 

●病歴

Cさんは慢性の肩こりで、ひどい時は頭痛や吐き気があるそうです。特に右肩こりがひどく、保険の営業でお客さんに商品説明している最中に悪化する時もあり、仕事にも差し障りが出る事もよくあるそうです。
マッサージ店などに行かれても、かえって痛く、最近ではめったに行かないそうです。
当院には知人の紹介で来院されました。

 

●診察

・右肩を触診では、僧帽筋の上部に硬くて凸状の「しこり」(☚内臓性のコリのケースが多い。肩井穴。)が筋肉の深部から盛り上がっているのが確認できました。このしこりはCさん本人も気づいていて、色々な治療をしても取れることは無かったそうです。
・そこで改めて問診すると「胆石症慢性胆嚢炎」に罹患している事が分かりました。

数ミリの胆石が三つあり、右季肋部の疝痛発作を起こしたことが無く(サイレントストーン)、とりあえず経過観察を医師から言われているそうです。
・右季肋部の触診では全般的に緊張し圧痛もあり、深部にある胆嚢部位まで触診は出来ませんでした。筋性防御もありませんでした。マーフィーサインも陰性であったが、ごく軽微な違和感はありました。

・腹部聴診ではグル音が全般的に低調で弱く、改めてお通じの問診をすると「数日から1週間程度の常習便秘状態で、5-6日目に下剤等で強制的に排便させる」との回答でした。ただ、右結腸曲付近だけグル音が強く聴取できました。
・結膜はほぼピンク色で背中の掻痒感もありませんでした。


 

整体テクニック

★胆嚢から胆汁の排出を促進させる整体手技 (内臓整体=オステオバシー)

・胆嚢付近の消化管が緊張していて胆嚢に触れることが出来なかったので、最初に同部位を緩和する整体をし、その後緊張が緩和した段階で「胆嚢-胆管-十二指腸」にかけての内臓整体を施しました。

★右結腸曲の緊張を緩和させる整体手技 (平滑筋テクニック=JHSCオリジナルテクニック)
★胃-腸の蠕動運動亢進テクニック (JHSCオリジナルテクニック)
・便秘解消の為、胃腸の蠕動運動を亢進させる整体手技を施術しました。
 

 

結果

・胆嚢への整体を施術する途中で「ジュクジュク」といった排泄音が数回ありました。胆汁の排泄音と思われます(☚最終的な診断は医師の確認が必要です)。

施術後、Cさん自身に肩を触って頂くと、右肩の「硬くて凸状のしこり」は半分程度に小さく、かつ柔らかくなっていて、肩の痛みも半分以下になっていました。
・消化管のグル音が最初より増強していました。


・2回目に来院された時、「便秘が大幅に改善しました」との報告がCさんよりあったが、来院直前には少し戻っていた。肩こりは半分以下のままで、改善していた。あと2-3回の施術でとりあえず終了出来ると予想します。
 

 

 

 

概説

・「右肩のしこり」は内臓-体性反射による筋肉緊張の可能性が高い。それはそのしこりの部位が、東洋医学で言う胆嚢の経穴=「肩井穴」である事からも推定されます。

・胆石の原因の一つに胆汁の鬱滞がありますが、機能低下した胆嚢に胆汁の排泄力を回復させ、胆石をこれ以上大きくならないように、あわよくば小さくなる事を期待してこの「胆嚢-胆管の内臓整体」を施術しました。
・同時にこの整体テクニックは慢性胆嚢炎の原因である細菌の胆嚢への上行-うっ滞を阻止し、慢性胆嚢炎に対する自然治癒力を増強させる狙いがあります。
・さらに慢性胆嚢炎のもう一つの原因と思われる常習便秘は大腸部の常在菌の十二指腸部への上行を許す可能性があるので、胃-腸の蠕動運動を亢進させる整体テクニックで、慢性胆嚢炎の原因を除去する目的で施術した。

・もし先述の「ジュクジュク」といった排泄音が胆汁の排泄音であれば、これによって「胆嚢内の圧力が低下」し、内臓-体性反射が低下して右肩のしこりが軽減したのでは、と推定されます。
・Cさんの主訴である「肩こり」などはとりあえず大幅に改善しましたが、この整体法を数回し、胆嚢の胆汁排泄力を回復させていく事で、胆石と慢性胆嚢炎が生じやすい状況を改善させられれば、一応の整体治療を終了することが出来る、と考えます。但し、胆石が胆管に嵌頓しないような注意が肝要です。

 

 

●その後・・・三つあった胆石が消失!

・Cさんが病院で再検査したところ、三つあった胆石が消失している事が確認されました。おそらく胆石が小さくなって、胆管から排出されたのではないか、と推定します。

当然、Cさんは大変喜ばれていました。私も嬉しさ共々、ホッとしました。

・以前、お世話になったある医師に

「なぜ、内臓整体で胆石が小さくなるのでしょうか?」

と質問した事がありました。

その時その医師は

「よく分からんが、胆汁の流れが良くなったからと思う。」

と回答して頂きました。私も同感でした。

今回のCさんの胆石も、整体治療で胆汁の流れが回復したからだ、と考えています。

 

 

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