ひどい肩こりと呑酸が薬を用いずに解消!・・・逆流性食道炎と食道裂孔ヘルニアの合併症例 (原因・症状・治し方)
●43才・男性・会社員の症例
※詳しい解説はこちら
◇始めに…下部食道括約筋を制する者はと逆流性食道炎を制する!
◆逆流性食道炎についての資料は
多岐にわたり、様々な解説と治療法などが記載され皆さんもよくご存じの事と思いますので、それらについては本コラムでの詳述を控えます。
しかし数ある解説と治療法がある中で、ほとんど触れられていない内容があります。
それは「下部食道括約筋」についてです。
◆下部食道括約筋は
胃-食道接合部(横隔膜の中央部)を仕切る為の括約筋で、嚥下時以外の24時間体制で常時収縮して閉じています(☚持続性緊張)。この持続性緊張のお蔭で胃酸が食道に逆流しない様になっています。
そしてこの下部食道括約筋の持続性緊張は本来「筋原性」と言われていて、下部食道括約筋自身が「雑巾をひねる様な形式で収縮し胃酸の逆流を防いでいる」と考えられています。自律神経や局所ホルモン(ガストリン・セクレチン)は筋原性収縮の補助的役割と考えられています。
◆そこに、近代の飽食の時代を
反映した形での「大量の食餌(☚スイーツは別腹etc)」によって胃袋が満杯状態での胃の蠕動運動(☚幽門ポンプと言います)が起こると相当な胃袋の内圧上昇となり、「胃酸を含んだ食べ物を逆流させまい」と、下部食道括約筋に過剰な圧力負担が生じます。
その飽食-満腹状況が日々続くと慢性的な「下部食道括約筋の疲労現象」が生じる事は容易に察せられます。
その結果が「下部食道括約筋の機能低下➡胃酸の逆流➡逆流性食道炎による胸やけ、ゲップ、呑酸、肩こり…」につながる主因、と私たちは考えています。
◆当然、ストレスや猫背など、
皆様よくご存じの他の原因も加わり本症が発症していると思いますが、やはり上記の「下部食道括約筋の疲労」といった観点が見逃されているのは否めません。
本コラムは、その「下部食道括約筋の疲労を直接回復させる整体手技」にスポットを当てた根本的治療法の症例です。
普通、1-3回程度の施術で相当改善しますので、逆流性食道炎による胸やけ、呑酸、肩こり等で苦しまれている方に、是非一度お読み頂きたいコラムです。
但し、近年注目されている「バレット食道」にまで進行されている方は、4-5回程必要と思います。
●ここから43才・男性・会社員の症例です
◆舌がしびれるほどの呑酸があります、、、
・この患者さんは、病院での診察で「逆流性食道炎」だけでなく「食道裂孔ヘルニア」も合併していると診断されていました。
具体的症状は呑酸が止まらず、朝から晩まで胃痛や歯-舌のしびれが常時ある、胃酸の逆流による特有の不快感がある患者さんでした。この問診中にも2度ほど小さく「ウェっ」
と、呑酸が口に出てくる様でした。
そして
「肩こりがつらいねん。。。」
と、慢性的でひどく重苦しい肩こりが続いているそうで、それはマッサージ等では全く改善しないそうです。
(呑酸とは=逆流した胃酸が口まで上がり、その酸の影響で口内が腐食する現象です)
◆病院では、手術以外には「制酸剤」しか方法はない
制酸剤(=胃酸の分泌を抑える事で逆流する胃酸を減少させる薬)」しか治療法があまりないそうです。
しかし制酸剤も100%の効果はなく、実際に症状もほとんど変わらず、呑酸も毎日たくさん出てくるそうで、最近では半ばあきらめていたそうです。
たまたま、患者さんが当院のHPをご覧になったので、
「ダメモト」
で今回の来院となりました。
・問診や触診検査から逆流性食道炎である事は間違いないと考えましたが、やはり想像通り上腹部(胃と下部食道括約筋付近)の緊張は生半可なものではなく、
「カチンカチンに硬いな」
と思いました。
特に下部食道括約筋の触診では(極めて軽度の触診にもかかわらず)
「ウゥッ」
と、うめき声の様な声を出す程で、
「こりゃひどいわ…」
と、心の中で思いました。
◆横隔膜まで緊張が!?
・さらに横隔膜の緊張も極度に亢進している様子で、同膜の触診でも同様に相当の圧痛があちこちで認められ、横隔膜の触診の度に
「痛~っ」
と、痛そうな声で
「先生っ、それ何?」
と、質問攻めにあいました。
注)
下部食道括約筋とは、胃と食道の接合部にある括約機能を持つ平滑筋で、同筋が常時収縮する事で胃酸の逆流を防いでいますが、その機能が破綻すると逆流性食道炎になります。またこの筋は横隔膜のほぼ中央にあるので、しばしば横隔膜に悪影響を招くことが有ります。
◆整体テクニック
・以上の事から主な整体テクニックは下記の通りに決めました。
★下部食道括約筋テクニック
下部食道括約筋の疲労を取り、括約機能を回復させ、胃酸の逆流を阻止します。
★胃の内蔵整体
胃との自動力を回復させ、胃の活動を活性化させます。
★頭蓋仙骨療法
自律神経の機能を改善させ、括約機能の神経反射を回復させます。
★横隔膜解放テクニック
下部食道括約筋を挟みこんでいる横隔膜の緊張を取り、下部食道括約筋の括約機能を回復させます。
◆結果…3回目の治療で舌のしびれ(呑酸)が解消!
・最初に下部食道括約筋のテクニックを施術すると、初めの十数秒はさすがに不快な表情をされていましたが、やがて施術の加減を調整していくと次第に
「あっ、そこ、、、気持ちええわ…」
と仰るようになりました。
・上記テクニックを全て終了した段階で感想を聞くと、
「何か、みぞおちが全然軽くなった気がするわ。」、
「逆流してくる呑酸が大幅に減少した感じやわ。」
と仰いましたので、初回はこれで終了し、様子を見て頂く事にしました。
・2回目・3回目と整体治療が進むにつれて
「呑酸が出無くなったわ、、、。」
と仰るようにまで回復し、触診でも今までカチンカチンに硬かった上腹部周辺(胃と下部食道括約筋付近)も軟らかくなっていきました。
さらに胃痛だけでなくだけでなく、
「肩のコリがスーッと抜けていったみたい!」
とも、おっしゃっていました。
おそらく慢性の肩こりは、下部食道括約筋-胃または横隔膜からの関連痛ではなかったか、と推定されます。
◆終わりに・・・あきらめないでください。
下部食道括約筋を始め、胃や周囲の臓器・自律神経の調節などを施術すれば、大概の逆流性食道炎は早期に改善すると思います。
今回のケースの様に「食道裂孔ヘルニア」を合併している症例も効果が期待できます。
ですから「薬が効かない!」、「手術しか方法が無いのか?」とお悩みの方、あきらめないでください。
そして是非一度ご相談ください。
お役に立てると思いますから。
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