縦走3日目。初日、2日目の好天とは相変わって雨っぽい霧中での出発です。

 

06:20湯桶丸の山頂を後にする。

 

昨日からKita君はスマホを電池の消耗を抑える為に懐で温めつつコースを誘導してくれる。お陰さまでとてもスムーズに予定している稜線を追えています。

 

雨が止み東の空に朝日が差し込んだ。

 

進む稜線は昨日までの綺麗な林は見られない。

 

いかにも歩く人も少ない稜線だ。

 

“大谷山県行造林”の杭が建っている。

 

おや?遠く光に照らされているのは海だ。土佐湾か?

 

海の中に大きな島影が見えています。徳島県牟岐の沖に浮かぶ大島だろう。

 

植林に沿って稜線を東へ…

 

…東へと…

 

…もくもくと歩くのみです。

 

自然林を通過する箇所も勿論ありまして…

 

 

こんな素敵な稜線道を歩くこともあります。

 

霧に包まれた先に小高いピークが見えた。

 

08:55 金瀬の山頂に着く。

 

お天気のせいもあるでしょうが陰気な林を抜け歩く。

 

おや、“熊剥ぎ”? まあツキノワグマの生息地域だからねっ。

 

♪通~りゃんせ、通~りゃんせぇ~♪

 

稜線が分岐する地点に着く。北へと続く尾根を辿ると神戸丸。

時刻は10時少し前。実は神戸丸に立ち寄るか否かは前日に三者で意見が交わされていて、那賀川流域を囲む稜線を重きを置いてるKita君は興味無し。一方、山頂や三角点に固持するエントツ山さんは是が非でも行くべし!。いやいや、神戸丸なんて反対側から短時間で登れるらしいから後日さらっと登りに来れば良いよ。それより早く下山して温泉よ!とオイラ…

分岐地点に立った今、この縦走の立案主のオイラは裁定を下さなくてはなりませぬ。

(往復に1.5時間かかったとして戻って来るのは正午前か?残りの距離を考えると3~4時間?下山が16時として車で移動、回収で1時間、別府峡温泉に間に合うか?)

 

「行こうぜ!神戸丸」 

…オイラも内心は神戸丸に立ち寄ってこその縦走だと計画段階から思っていたのですよ。

 

急斜面を鞍部に向かって降ると…

 

上越峠で地蔵尊が置かれている。

 

左手(西側)の山腹に上下2筋の横道が延びており上段を進んで最初のコブは捲く。

その先にも横道を続いているようだけど細くどこにつながっているか知れないので忠実に尾根上を進むこととする。

 

歩くこと40分。神戸丸の山頂に着く。

 

帰りは山腹を捲く踏み跡を辿る。尾根上を歩いてみた感じでは大した支尾根は存在してはいないと判断したからだ。

 

捲き道を歩いたおかげで復路は30分で上越峠に帰ってきた。

 

さあ残すは吉野丸と鰻轟山の2座だ。

 

登り降りの少ない両線上をピッチをあげて進む。

 

12:30 吉野丸の山頂に着いた。

 

…続きます。

さて、次回はいよいよ最終話です。