千葉学芸高校 | 学道舎塾内用ブログ

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2012年11月1日開始

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「ビンタ、シャワーで熱湯をかける、深夜3時までグラウンドで…」千葉学芸高校野球部《下級生イジメ事件》加害生徒らに多数の“余罪”が浮上 被害生徒は心療内科でうつ病を治療中
1/18(木) 7:12配信
文春オンライン

〈「下着を脱がせ、両足を掴んでブラブラ揺さぶり…」《新鋭の強豪校》千葉学芸高校野球部“下級生イジメ”の悪質な実態 被害者は「動画を撮られた」と主張し、警察は立件を視野に調査中〉 から続く

 昨年12月15日、日本学生野球協会は「2年生部員8人による1年生部員1人へのイジメがあった」として、千葉県東金市にある千葉学芸高校に3カ月間の対外試合禁止処分を科したと発表した。

 「週刊文春」は同校野球部で起こったイジメ事件の実態を詳報。 #1 では、加害生徒8人がイジメ被害者の1年生部員A君の下着まで脱がし、両足を持ち上げたこと。さらに「その様子の動画を撮影された」というA君が学校側に訴えた証言などを報じた。

 だが、さらに取材を進めると、A君が受けたイジメはそれだけではなかった。

 今回のイジメ事件に関して学校側が作成した調査報告書には、イジメが常態化していた部の雰囲気について次のような記載があった。

〈安易に『死ね』という言葉を使うことや、肩にパンチをすることなどは野球部内で常習的に行われていたため、記憶が薄れてしまっている可能性がある〉

 その上で、A君側が告発した被害が他にも多数明らかにされていたのである。

〈「2年●(生徒名、以下同)にゴキブリと10回言って来い」と言われ、言いに行った時、2年●にそれほど強くないがビンタをされた〉

〈「死ね」と何回も言われた〉
〈「2年●にうんこと10回言って来い」と言われ、言いに行った時、2年●にシャワーで熱い湯をかけられた〉

〈試合でミスをすると、「死ね」と何回も言われた〉

「週刊文春」の取材に応じた保護者らによると、上級生によるイジメが悪化したのはここ数年だという。イジメが明らかにならなかった理由として「保護者の目が届かない寮の閉鎖的な体質もあった」と語るのは、野球部員の別の保護者だ。

「基本的に寮に住む部員が実家に帰るのは年1回。保護者から直接監督に連絡を取ることはできない。何か起きても監督に卒業後の進路で世話になる可能性があるし、息子の足を引っ張ってはいけないという思いが勝り、何も言えずひれ伏すしかないのです」(同前)

 千葉学芸高校の野球部は実力でAチームとBチームに分かれているというが、部員の立場の優劣がイジメに結び付いた側面もあると見られる。

 前出の保護者が語る。

「2023年3月のある日には、翌日の対外試合のためにグラウンドに溜まった雨水を水抜きしたいと、夜9時半にBチームの1、2年生の部員30人弱が外に集められました。Aチームが部屋でゆっくりと休息をとるなか、Bチームの作業は深夜まで続きました。結局近隣が通報したようで、パトカーがやってきて作業はお終いとなったようですが、午前3時まで生徒たちは警察から事情聴取されました。

 野球部からは『翌日休息を取らせるつもりだった』と連絡が来ましたが、野球をやらせに通わせているのに、その回答はないだろうと思いました。そんな時間まで不平等に働かされていたこともあり、保護者たちは憤っていたり悲しんでいたりしました。加害生徒8人はAチームで、イジメを受けたA君はBチームですから、『何をしてもいい』という特権意識が働いたのではないでしょうか」

 遠方から寮で生活する野球部員は多く、A君もその1人。結局、A君はイジメを告発した翌日、実家に帰宅することになった。現在は心療内科に通ってうつ病の治療を進めながらも、寮に戻ることはできず、進路について思い悩む日々を送っているという。また手足を掴んだ2年生部員4人のうち、2人は退部したという。

A君の父は取材に「相当辛かったのだと…」
 A君の保護者は今何を思うのか。取材班がA君の父に連絡すると、辛い心の内を明かしてくれた。

「Aは小中と野球一筋でやってきて、自分から『この学校に行きたい』と頭を下げて入ったのが千葉学芸でした。偶然コロナが流行ったために2023年8月にも実家に帰ってきたのですが、その時には痩せ細り、ユニフォームのサイズも2XLからMサイズにまで落ちていました。本人は恥ずかしがりやなので、裸にされていじめられたのは相当辛かったのだと思います。私たちのような思いを他の選手や保護者にして欲しくないと強く思います」

 千葉学芸高校に上級生による下級生へのイジメの内容など事実確認を求める質問状を送ったところ、以下の回答があった。

――2023年6月13日夜、寮内でA君の両手両足を掴んで動けないようにさせ、服を脱がせるイジメがあったのは事実か。

「おおむね事実。2年生が1年生1名の服を脱がせた行為をイジメと認定した」

――2年生が様子を動画で撮影したのは事実か。

「事実ではない。調査委員会が複数回調査したが、動画を撮った生徒はいなかった。また生徒たちのスマートフォンを確認したが、動画データは存在しなかった」

――動画を閲覧したとされる他の野球部員が千葉県警東金警察署で聴取されたのは事実か。

「東金警察署の調査状況は把握していない。事情聴取を受けた生徒はいるが、誰がどのような用件で呼ばれ、どのような質問を受けたかは不明。被害届が提出され、調査が行われているのは承知しているが、罪名や捜査という表現のものかどうかは聞いていない」

――2023年、野球部員20名強が翌日の練習試合のために翌深夜まで水抜き作業をさせられたのは事実か。通報を受けた千葉県警の警察官がグラウンドを訪れたのは事実か。

「翌日の試合に出場しない生徒の中から保護者同意のもとで協力する生徒を募り、生徒25名は一時帰宅の後、21時30分にグランドに再集合して水抜き作業を開始し午前0時過ぎまで行われた。複数の保護者代表も立ち合い協力した。その後、警察官がグランドを訪問し、千葉県青少年健全育成条例の深夜23時以降の外出制限に抵触するおそれがあると注意指導があり、午前1時頃から午前3時頃まで生徒らに事情聴取を行った。保護者の同意と監督のもとで実施し、深夜徘徊ではなく場所が学校敷地内で条例に違反する行為ではなかった。しかし誤解を招きかねず、深夜に及ぶグランド整備を今後行わないように指導した」

 警察沙汰にまで発展した悪質な部内イジメ。日本学生野球協会が処分を発表してから約10日後の昨年12月27日、学校は今回のイジメの一件を説明するため、保護者説明会を開いた。取材班が入手した説明会の音声データには、なんと被害者側を学校側が恫喝するという、異常なやりとりまでもが記録されていた――。

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 被害者側を学校側が恫喝した“異常なやりとり”の詳細のほか、保護者説明会の録音データの内容など、この記事の続きは「 週刊文春電子版 」で詳しく報じる。

「週刊文春」編集部/週刊文春