満90歳まであと3日というところで人生を閉じました。
それを除くと一番悲しく感じた、残念だったのは、会ったこともない少年の進路を聞いた時です。
今回東京学芸大学教育学部に合格したWくんは千葉県立流山高校の3年生。
会ったこともない少年とはWくんの流山高校の同級生です。
流山高校とは、千葉県で最も広く行われているVもぎの偏差値で30台のいわゆる底辺校です。
↓の偏差値表で3学区の専門学科を見て下さい。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20211225/12/gakudosha2011/23/f6/j/o1742122715051282266.jpg?caw=800)
まずはWくんについて書いてみます。
学道舎に入塾した時はまれに見るおバカでした。
日本中探しても入れる高校が絶対にないというレベルのおバカでした。
それでも成績は上がり、千葉県で中位にある我孫子高校が受けられるようになるまであと少しになったところで出願時期。
普通科が似合いそうにない生徒なので、志望校として考えたのは実業高校です。
千葉県の入試ではそれを専門学科と呼んでいますが、柏市民の彼に一番近い専門学科として流山高校を考えました。
商業科です。
全国的に商業科は明確な目的を持って入学する生徒が意外といるので、中には地域の県立トップ高に入れるような優秀な生徒もいるほどです。
流山高校にはそこまでの生徒はいなくても、簿記検定1級合格という明確な目標があって入学して来る生徒たちにWくんは全く勝てませんでした。
定期テストでは1回だけ商業科で1位になっただけでしたが、他の生徒との決定的な違いは高校3年間塾に通い続けて大学受験を一般入試でチャレンジする姿勢でした。
明確な目標大学も定めました。
通学が便利な都内の私立大学です。
難関大学ではないものの、就職には定評のある大学。
しかし、コロナのこともあって、彼が高3になって私の頭に浮かんだのは国立大学の推薦入試です。
学道舎はとにかく国立大学に強いので、1%でも可能性はないかと私が思い始めました。
たとえ1位になったのが1回だけであっても、成績は常に上位なので絶対評価で出される高校の成績は高い数値になっており、たいていの国立大学の推薦条件に達していたのです。
そこで彼が受けられる大学の条件を考えてみました。
・都内および近郊にある、自宅から通える国立大学
・本人の関心事に合わせて福祉系の勉強ができる大学
・商業科の生徒でも受けられる大学
この3つを満たす大学が一つだけありました。
東京学芸大学です。
1873年創立の古い国立大学です。
千葉大学教育学部より偏差値はもちろん上。
元々は教員養成大学ですが、いわゆるゼロ免課程には福祉系の専攻があるのです。
狙いはそこです。
河合塾の偏差値ならば55.0
高校受験の偏差値と大学受験の偏差値は母集団が異なるので、大学受験の偏差値に換算すると流山高校は偏差値20台。
偏差値にして30も差があります。
しかも募集はたったの2人。
倍率は3.5倍。
それでもWくんは合格しました。
私のことをまるで歩くパワースポットのように思って柏から通い続けてくれた彼は都内の国立大学に通うことになりました。
流山高校の中で商業科は同校の他の学科よりは偏差値が上とは言っても、残念ながらやはりVもぎで偏差値30台。
過去に国立大学への合格はゼロではないでしょうか。
校長先生も喜んでくれました。
今同校のホームページを見ると校長先生とWくんのツーショット写真が出て来ます。
それくらいあり得ない合格なのです。
そして、いよいよ本題です。
Wくんが学道舎に通っていると言うと、我孫子中学出身の同級生が当校のことを次のように言ったそうです。
「変な子が通っている塾だよね。」
見下したような口調で言われたようですが、自分の方が成績が良いので、その悪口を楽しんだようです。
ところで、この知らない生徒の指摘は実は当たっています。
現にWくんは高校入試の偏差値30台の高校から国立大学に合格してしまうのですから、間違いなく変な子です。
昨年も塾生は全員が国立大学に合格。
そのうちの一人は湖北台中学校で51番だった生徒ですが、埼玉大学の工学部に合格してしまいました。
やはり変な子ですよ。
他の生徒に目を向けたら、高校入試ならば偏差値30台から始まった生徒の入学先が東葛飾高校。
明らかに変な子です。
また、Vもぎ最後の偏差値が53しかないのに東葛飾高校を一般入試で受けて合格してしまった塾生がいます。
もちろん変な子です。
江戸川学園取手高校ならば、最後の偏差値が45なのに一般入試で合格してしまった生徒がいます。
どう考えても変な子です。
Wくんの同級生の指摘通りに、学道舎はあり得ない合格を果たす変な子だらけの塾なのです。
その指摘は間違っていません。
変な子だからあり得ない合格を果たすのであって、普通の生徒ではあり得ない合格なんて絶対に無理ですよ。
ただし、その同級生の発言は学道舎を見下すようなニュアンスがあります。
見下せるような生徒だったら、彼はどのくらいハイレベルの大学に進むのか、それをWくんに聞いてみたら、その生徒は何と就職だそうです。
成績不良で底辺の大学、つまりFラン大学すら合格する学力がなく、進学できずに就職するとのこと。
流山高校のホームページを見ると、生徒の4人に1人は就職。
大学は僅か約30%。
それも底辺のFラン大学ばかり。
そんな中にいてWくんは国立大学。
仮にWくんの同級生も学道舎に通っていたら、全然違う人生が待っていたはずです。
だから、就職と聞いて非常に悲しい気分になりました。
学道舎を見下しているのに、その学道舎が開校して以来一番頭の悪い生徒の足元にも及ばない成績と進路。
その矛盾した姿勢が本当に残念です、悲しいです。
どなたも学道舎のことを見下していただいて全然構いません。
ちっぽけな超汚い個人塾ですから。
「学道舎なんか」と思っていただいて良いのです。
でも、そう思うからには、それだけの学力ないしは学歴があってほしいと願うのです。
Wくんはわざわざ柏から「学道舎なんか」に通って本当に良かった、そうしみじみ語ってくれました。
塾選びは人生を変えてしまいます。
既に3回「学道舎なんか」の実例を挙げておきましたから是非お読み下さい。