エージェントLINE。。。
 
 
「重森さん、とりあえずは保護者選定委員よろしくお願いします。それと、キャンプの話が出たので少し触れさせてください。ご存知かもしれませんが、キャンプ委員になるのが嫌な保護者が多くてキャンプ自体を廃止して欲しい ってよく聞きます。廃止自体は現段階では難しいとしても、貧乏くじでキャンプ委員になる仕組みはなんとかなくしたいと思います。 例えばキャンプ委員内で次年度のキャンプ委員を募集してもらうとかに変更できないかなと。ちなみに私はキャンプ廃止してもらっても全然オッケーです。田沢さんはキャンプ委員長やったことあるので、どうですか?」
 
「なくなったって全然いいですよ、大変ですもん、大人数を引率するのって。」田沢参謀
 
「では、こちらからキャンプ廃止云々言わずに、次年度キャンプ委員選出やキャンプ地をどこにするかなど全てキャンプ委員内で決めてもらうってことでいいですか?」
 
「構わないと思います。今までやってきた一通りのことをリスト化して、その時の年度によってどのように決めるってのはどうですか? カフェテリア方式で。時代によってニーズも異なるでしょうし。予算の割り振りが大変そうですが。切り捨ててるものもないし、やりたいものをやればいいし。」田沢参謀
 
「来週に、キャンプ委員会があるんですよ。そこで何か改善提案ができればと思っています。お知恵拝借ください。」
 
「では、来年度は民間委託化する可能性も高く行事自体もどうなるか未知数なので、田村さん案の「キャンプ委員内」で決めるってのが妥当ではないですか?」田沢参謀
 
「ちなみに今のPTA会長である平田さんも、「参加人数ビミョーでやる意味あるんですか?」って私にコソッと言ってきました。彼、高山保育園出身保護者で自ら「廃止しましょう」って言えないみたいですよ。そういう同調圧力があるみたいですね。公立保育園ってそんな感じっぽいんですかね。まあ、キャンプ反対意見が随所に出れば 私としては上手く廃止に持っていけるので助かるんです。ちなみに古川さんは継続したいって言っていますけど、どうなんでしょうね。」(※キャンプ委員に関しては第65話第66話を参照)
 
「確かに古川さんはキャンプ継続派ですね。公務員で公立保育園出身だと何故かそうなっちゃうんですかね。」田沢参謀
 
「古川さんがある程度譲歩してくれればいいなと思っています。なんせ高山保育園出身保護者のドンですからね。譲歩案としては、キャンプ委員会内で次年度キャンプ委員決めも含めて全て決めてもらう、そうしてくれたらキャンプ委員会は継続すると。」
 
「キャンプ廃止とかすると当然のことながら反発するでしょうしね。」田沢参謀
 
「キャンプやりたい人がいるんだったら条件付きでキャンプ継続したらって発言したことあるんですよ。『でもやっぱり保護者からの賛同を得られない、しかも委員したい人いない』ってな感じで、役員LINEで重森さんそれとなく反対してもらえませんか?」
 
「私が反対するんですか? 私は理由があればどちらでも良い派ですよ〜」重森さん
 
「いえいえ 反対する立場でいてもらったほうがいいんですよ。わざと喧嘩っぽくしていただければ助かります。まあお芝居です(笑)。」
 
 
(続く)