【概 況】
2018/04、フランス渡航にて。
- パリ:エッフェル塔の見えるシャイヨ宮内のレストランにて和泰印折衷のココナッツカレーwithライス。
- カーンの市場にてタイ風カレーと思しき惣菜。
- スーパーにてカレー粉。
- 帰りの機内にて出遭ったカレー。
【解 説】
1. パリ:エッフェル塔の見えるシャイヨ宮内のレストランにて和泰印折衷のココナッツカレーwithライス。
私が選んだメインディッシュは、パリで何故かカレー。
前日まで、フランス料理の類いはある程度堪能したかに思えたので、カレー砂漠かも知れないフランスで、オアシスを見つけたかの心持ちで決めてしまった。此処でも「和食恋し」とはならず、「カレー、マイ・ラブ」(笑)と為ってしまうのが我ながら頼もしい。
説明書きに依ると、「sakeにマリネした鶏、インド式チャツネ、タイ風カレー、ご飯添」とか何とかの、非常にワケの分からんモノだった様な気がするのだが、共にしたご在住の日本人に依れば、「其れもパリならではの混沌」と仰る。何となくだか何だか分からぬが、なるほどと納得させられてしまった(笑)。
パリとはそういう処らしい。
で、味の方は、ココナッツカレーが、魚醤油などの発酵調味料風味の入らない東南アジア風、緑色に描かれたソースは何か分からぬ香草風味、軟らかな鶏肉だが日本酒の風味までは分からん、インディカ米の香りが実にアジアン…と、そんな不思議な味わいだが、食い方がどうもよく分からない。
ご在住の御方の「ご飯も皿に乗せてカレーソースもぶっ掛けて食うと思われる、フランス料理の類いはそんな感じが多い」に従って、でも何だかよく分からない一体感の欠如を棚引きつつ、頂き終えとしたのであった。
カレーなのに、カレーを喰らっている感が希薄なのは、やはり西洋とアジアの食文化圏の違いをマザマザと感じさせられ、「mother、mother~」などとマービン・ゲイの曲を口ずさんでみたりしたのであった。
2. カーンの市場にてタイ風カレーと思しき惣菜。
ご在住フランス人の方にお連れ頂いた市場にて、タイ風カレーと思しきお惣菜と邂逅。未食。
関係ないが、この市場で買って頂いたソーセージをご馳走になったが、非常に旨かった。
肉も野菜も加工品も何もかんも、日本人には見ているだけで新鮮だ。どの国に行っても、スーパーと市場は最高に楽しい。
3. スーパーにてカレー粉。
カレー砂漠と思われたフランスでも、カレー粉が売られていた。
此れは「マイルド」表示だが、此のスーパーには此れ1種類だけ。味見は未だだが、日本式のカレー粉よりも野菜やハーブ、特に玉葱的な香りが感じられる、やや独特なもので、楽しみである。
ちなみに此のスーパーは「小さめ~中規模」との旨だが、日本で考えれば十分に中規模を凌ぐ広さでスケール感が違うなぁ。そして、カレー粉以外のスパイスが日本の大規模高級スーパーを遥かに凌ぐ量で、舌を巻いた。
4. 帰りの機内にて出遭ったカレー。
こう記すと、機内食のように思われるが、席の目の前のディスプレイに突如として現れた「カレー」の文字…地名である。
Wikiより勝手に引用
フランス > ノール=パ・ド・カレー地域圏 > パ=ド=カレー県 > カレー (フランス)
カレー(フランス語: Calais、オランダ語: Kales、西フラマン語: Cales)は、フランス北部パ=ド=カレー県の都市。ドーバー海峡(カレー海峡)の海底を英仏海峡トンネルが通りイギリスのフォークストンと結んでいる。
前近代からグレートブリテン島と大陸ヨーロッパを結ぶ玄関口として重要視され、フェリー港や貿易港として栄えてきた。しかし、最近では40 km離れた位置にあるダンケルクにその役割を奪われつつある。
「カレー県」ってイイなあ(笑)。我々の云うところの「CURRY」とは無関係だが、此れも何かの縁とばかりにほくそ笑むのは何処の誰か(笑)。
そして終ぞ、レトルトカレーに出遭ったのは、パリはオペラ通り路地の日本人の営む日本食品店で、エスビーの輸出仕様メイド・イン・ジャパン品のみであった。
ご当地レトルトカレーには出会えず、無念(笑)。
では又、お達者で。
-御仕舞い-