ガクエムです。

 

 実は本を書いていました。

 『人生にキャンピングカーを』

 やっと出来た。

 

 キャンピングカーに乗ったこと、ありますか?

 初めて乗った時のこと、今でも昨日のことのように覚えている。福岡の空港で借りたレンタカー。説明を受けている時に実は震えていた。

 『これ、でかい、、、、しかも左ハンドル!!!』

 ドキドキしながら恐る恐る乗り出した。20年ぐらい前の話。約一週間の九州をめぐる旅。その移動と宿泊をキャンピングカーにしたんだ。

 福岡、佐賀、大分、長崎、熊本(最後の目的地は天草だった)。どの街も素敵な景色を見せてくれた。地元のスーパーで買った食材で料理をし、海沿いの駐車場へ停めて、星をみながらビールを飲んだ。それまでしたどんな旅よりも自由を感じたし、興奮した想い出がある。

 自由というものを実感し、感動した僕。いつかまたそんな旅をしてみたい。その想いはずっと胸の中に、消えない火種のように存在し続けた。

 

 幸せなことに僕は音楽を生業としている。仕事の内容は多岐にわたるが、一番の目的はライブ。会場へ足を運んでくださる皆様に喜んでもらうこと。北は北海道、南は沖縄。ありがたいことに来年でプロデビュー30周年となるが、行ったことのない都道府県は”多分”ない。この”多分”がずっと引っかかっていたんだ。

 僕ら音楽人は飛行機に乗って、新幹線に乗って、移動する。ライブ会場へ入り、演奏し、拍手をもらう。終わったら打ち上げ会場へ行き、ガブガブと飲んでライブの熱を覚ましたらホテルで就寝。翌朝起きたら、

 『はてここはどこ?』

 ツアーなんかで日程が詰まっていたら毎度こんな感じ。だから行ったはずの街を覚えてなかったり、勘違いしていたりする。

 『ああ、もったいない』

 車で自走したら、きっと日本の魅力をもっとダイレクトに感じられるに違いない。もっと言うと、キャンピングカーでツアーに行ったら更にその世界は深く、広く、楽しいものになるはずだ。あるよ、その先の景色!素晴らしい未来!

 

 そして僕はキャンピングカーでライブツアーをするようになった。メンバーは四人。交代で運転。楽器、音響機材、物販、寝具、飲み物、衣装、その他必要なもの全てを詰め込んで、ライブツアーをする。現場へ入り、機材を下ろしセッティング。一生懸命歌ったら、TシャツやCDを販売してサイン会。ホッとするひと時を過ごしたら、撤収。そして近くの銭湯や行きたかったサウナを目指し移動。さっぱりしたらその日の野営地を目指す。到着後にメンバーと飲む缶ビールは至福の時間。翌朝の朝食メニューはライブへ来てくれたみんなからの差し入れをうまいこと調理する。さあ、コーヒーを飲んだら次の街を目指すんだ。

 

 ここ5年ぐらいは毎年一ヶ月ぐらい、こんなテンポの旅をしている。

 そして思うこと。

 『旅は自由。音楽は自由。キャンピングカーでの旅は最高』

 プライベートがなかったり、福岡まで一週間ぐらいかけていくから時間はかかるけど、でも素晴らしい旅の方法だと僕は思っている。この喜びをみんなにちゃんと知ってもらいたい。最高だぜ。そんな想いでペンを取った。

 

 話が長くなりました。

 ミュージシャンである僕のケースをいくら熱意をもって話したところで、きっと共感はされませんね(笑)。だからキャンピングカーに乗って人生を楽しんでいる21名に会いにゆきました。そして聞きまくった。

 『キャンピングカーのある人生』

 を。

 

 発売は明日。沢山の人に読んでもらいたい。この本を手に取って、

 『ああ、キャンピングカーっていいな。試しに週末、キャンピングカーを借りてみようかな』

 そう思ってもらえたら幸いです。

 

 

『人生にキャンピングカーを』

(GAKU-MC著) 発売決定!

 

全国ライブツアーをキャンピングカーで行うなど、冒険家としても認知されている“日本ヒップホップ界のリビングレジェンド”GAKU-MCが贈るキャンピングカーBOOK

 

『人生にキャンピングカーを

(著者 GAKU-MC)を2021年9月2日に発売いたします。

 

GAKU-MC × キャンピングカーと共に人生を謳歌する21人

 

キャンピングカーと共に人生を謳歌する人々21人に、著者自ら会いに行き、「キャンピングカーのある人生」を追ったエッセイ集です。
キャンピングカーにまつわるエピソードや具体的な使い方、実例などを紹介しながら、様々な角度からキャンピングカーの魅力を伝えています。
バン、スクールバス、ワーゲン、トラックキャンパー、大型キャンピングカー……
一人旅、ファミリー、夫婦、仲間、ペットと共に……多種多様なスタイルを紹介!

 

4人組バンド「SPiCYSOL(スパイシーソル)」のボーカル・KENNYや、ニュージーランド在住の執筆家であり森の生活者である四角大輔、著作累計200万部を超える作家であり自由人の高橋歩らも登場。
GAKU-MCだからこその人選も、大きな魅力です。

 

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キャンピングカーと共に人生を謳歌する21人に会いに行った。
彼ら、彼女らは、すべからく自分が選ぶ道を、自分のハンドルで切り開く、いわば人生の達人たちだった。
何ものにもとらわれず、自由で、素敵な出会いに満ち溢れた感動の日々。
それこそが人生の醍醐味だと僕は考えている。
大切な君にそのことを伝えたい。
さあ、人生にキャンピングカーを。
—– まえがきより
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『人生にキャンピングカーを』(GAKU-MC著)
http://a-works.gr.jp/campingcar/


■販売サイト:amazon
https://www.amazon.co.jp/dp/4902256932/

 

出版社:株式会社A-Works