ヨースケ@HOMEへ

 

 どこから話していいのやら。

 パソコンの中にはそれこそ数えられないくらい一緒に撮った写真があった。そのほとんどが二人で爆笑してて、記憶の中と一緒。共に立ったステージのショットも沢山あったよ。ツアーで全国を共に回り、同じ釜の飯を食べ、よく飲んだ。

 写真だけじゃない。一緒に作った音源。CDになって世に出たモノもあれば、ボツになってしょぼくれた曲もある。作り途中のアレは一体どうすればいい? 

 リハーサル音源、ライブテイク、ラジオで共に喋った同録。普通さ、あっちに行ったらそいつの声って聞けなくなるじゃん。でもオレのパソコンの検索ウインドウにヨースケの名前をいれたら、すごい件数がヒットしたぞ。写真、音、メールのやり取り。それこそすごい数。

 ふう。

 大人になって随分たちます。幸いなことに好きなことを仕事にできた我々。もちろん、

 『全て理想通りの人生』

 ってわけじゃない。上を見たらきりがない(実際そんな話もよくしたね)。だけど好きなことで生きてゆけて、家族を持てて、そして心の通じ合う何人かの友人がいる。それで良かった。

 尊敬してました。今ももちろん尊敬しています。奏でるギター。こころをゆらすハープ。ハッピーな気持ちにさせてくれる幸せなウクレレ。そしてアナタの歌。その全てを。12才年下のくせに音楽に関しては譲らない姿勢。好きだった。前回のレコーディングでやりあって、結構険悪な空気になったの、覚えてる?! おかげさまで良い曲にはなったけれど、

 『もうちょっと気を使った言い方ないのか?』

 と実は思ってました(笑)。

 仕事仲間であり、尊敬すべきミュージシャンであり、弟のようであり、つまりは大切な大の親友。

 ちょっと早すぎやしないか?

 オレとのやりかけの曲を残して、来月のBBQの約束も果たさないまま、最愛の家族を置いて(告別式の時にだっこしといたぞ)、そして我々友人やファンに挨拶もせず、あっちの世界へ。

 でももしかしたら、それもヨースケらしい。

 人を驚かすことが大好きなアナタの最後のサプライズ。

 心のそこから泣きました。

 残されたモノの一人として、アナタの音楽を引き続き愛しながら、精一杯生きます。すばらしい出会いをありがとう。素敵な時間をありがとう。最高の音楽をありがとう。

 

 

     ガクエムシー

 

追伸。 

 こんな偶然があるんだな。ヨースケがもう直ぐ入る予定のお墓。その霊園には、実はうちの親父も眠ってて、つまりはいつの日か俺もそこに行くんだよ。ということでそれまでそっちでリハしてて。最高のセッション、またやろう。それまで元気でよろしくどぞ。