8月3日にPCを組み立てた従兄より連絡があり:

 

(1)電話もインターネットも繋がらなくなったので,接続診断したところNTT提供のルーターの不具合とでた.

(2)NTTに連絡して新しいルーターRX600MIを送ってもらい古いルーターと交換した.

(3)プロバイダの書類が残っておらず新しいルーターにPPPoE接続の設定ができない.

(3)そのため電話は復旧したがインターネットができない.

(4)契約はフレッツ光のファミリータイプ(100Mbps)で,光コラボではない.

 

という状況だそう.

 

(5)フレッツ光を導入・設定したのは当時一緒に住んでいた従兄の次男さんだが,今は他所に一家を構えており,問い合わせても「古いことなので記憶がない」そうだ.

(6)通帳やカードの明細を調べても,NTTの引き落としはあるがプロバイダらしき引き落としはない.NTTの月額料金は6,000円程度であり,フレッツ光とひかり電話で説明できる.つまりプロバイダ料金は含まれておらず,誰がどういう形態で払っているのかは不明.あまり家計を詳細に把握していないようだ.

(7)NTTに回線情報を照会しても,プロバイダは登録されていないとのこと.

 

呼ばれて19時過ぎに従兄の家にいった時点でここまで分かっていたそうだ.携帯電話業者とかメールアドレスとかヒントになりそうなものはないかと尋ねたが分からない.使っているメールアドレスは yahoo.co.jpとgmail.comでプロバイダ提供のアドレスは分からない.困った.

 

従兄の提案で,今のプロバイダは放っておき,新しいプロバイダと契約できないかとのこと.光コラボ以前の,フレッツ光の契約とプロバイダ契約が別になっている形態であるからできるはずだ.早くネットを使いたい様子なので一番近道かもしれない.

 

フレッツ光で契約できるインターネットプロバイダをスマホで検索したところ,Interlinkという会社が出てきた.契約した翌月末まで無料体験期間のうえ,30分で開通ということなので契約してみることにした.

 

 

個人向けの契約形態は3種類あって,一番上のZOOT PREMIUMはIPoE v6プラス接続で大量データ通信制御をしないサービスだが月額10,780円する.ZOOT NATIVEは同じIPoEでもDS-Lite方式であり,RX600MIが対応していないので即時開通できない.ZOOT NEXTが従来のIPv4 PPPoEであり,契約書類の郵送なし,かつクレジットカード決済ならば即時開通できるそうなので,スマホから必要事項を入力すると,すぐに接続IDとパスワードが送られてきて,RX600MIに設定したらインターネットアクセスが復旧した.月額料金は1,320円だそうで安いのではないだろうか.作業終了が22時過ぎ.

 

今後の課題は回線の品目変更(1Gbpsへの増速)だが,9月27日よりNTT東日本より発表があり,来年から100Mbps回線の巻き取りを始めるとのこと.来年の2,3月は1Gbpsへの変更工事が無料になり,4月から100Mと1Gの料金が同額になるそうなので来年の2,3月に工事を申し込めばよい.

 

 

さっき,テレビからYouTubeを見ようとしたらwifiのパスワードが違うというエラーが出て見られないという連絡があったが,wifiは二年前に交換したバッファローの無線LANルーターの受け持ちである.どういうことだろうか.

 

 

僕のデスクトップPCのケースはコルセアの Vengeance C70 といって一昔前のものだ(写真1).珍しいミリタリー調なので気に入って研究室のPCなど何台もこのケースで組んだ.できる限り使い続けたいと思っている.天板に簡易水冷CPUクーラーが取り付けられ,裏面配線対応,左側面がシースルーになっていることなど,当時としては進んだ機能を取り入れているが,一方でケースの前側に5インチと3.5インチのベイがたくさんあるところは古い.

 

写真1.Corsair Vengeance C70の外観.

 

そこで直せるところは直して今後に備えたい.今回は3.5インチベイの撤去と簡易水冷CPUクーラーの交換を行った.

 

まずベイの撤去であるが,元のようすは写真2のとおり.5インチベイが三つと3.5インチベイが六つある.5インチベイはリベット止めのため外せないが,3.5インチベイはネジを外せばするっととれる.あとはベイに取り付けられたフロントファン二つをケース前面に取り付け直す(写真3).

 

写真2.3.5インチベイ撤去前のようす.

 

写真3.3.5インチベイ撤去後.

 

これでケース内の風通しが良くなるし,より長いビデオカードが取り付けられるようになった.

 

次に,これまで使ってきた240mm簡易水冷CPUクーラー(120mmファン二つ)を,一回り大きいNZXTのKraken 280(写真4)に交換する.140mmファン二つを使う,このケースにつけられる最大の大きさである.写真5は240mmとラジエターをくらべたところ.

 

写真4.NZXT Kraken 280の外箱.

 

写真5.新しい280mmラジエター(上)と古い240mmラジエター(下)の比較.

 

ラジエターの取り付けは,ラジエターを内側,ファンを外側(ケースに固定する側)につけるやり方とその逆の二通りある.240mmラジエターはラジエターを外側にしていたが,280mmのはホースの取り付け部とケースの干渉を避けるためファンを外側に取り付けた.

 

写真6は取り付け後のようすである.他社の簡易水冷クーラーでは,CPUに取り付けるヘッド部はLEDのイルミネーションであるがNZXT Krakenは240x240ドットの液晶ディスプレイになっていて,温度やクロック周波数だけでなく任意の画像が表示できる.上位機種のKraken Eliteになるとさらに640x640ドットに大きくなるが,これで十分かっこいい.ラジエターを大きくすることによって風量が増えるだけでなく,最高回転数が2500rpmから1500rpmに下がるので静音にもなる.

 

写真6.ヘッド部にディスプレイがついて情報や画像が表示できる.

 

これでRyzen 7 5800X3Dより高性能なCPU,GeForce RTX 3060より描画の早いビデオカードを導入する準備ができた.

前の記事を書いたのは9月15日だが,その12日後の27日にLEICA Q3 43が発売された.これはQ3の28mmレンズをAPO-SUMMICRON 43mm 1:2/43 Apsh. に取り換えたもので,RICOH GRIIIに対するGRIIIxのようなものである.

 

 

なぜ43mmというペンタックスくらいしか例がない珍しい焦点距離を選んだかというと,36x24mmの”フルサイズ”センサーの対角線長が43mmだからである.皆さんよくご存じであろうがあえて復習すると,”標準"と呼ばれるレンズの厳密な定義はないが,昔から焦点距離がセンサーの対角線長と同じくらいのレンズと考えられてきた.”フルサイズ”ではバルナック型ライカの頃から50mmを標準レンズとみなしてきたが,これは対角線長より少し長い.そこで40mmの”準標準”レンズが散発的に現れたり,ニコンFマウントのGNニッコール45mm F2.8が珍重されたりしてきたわけだが,どストレートに対角線長43mmを焦点距離にしたのがQ3 43というわけだ.

 

 

僕が小学生のころ父に買ってもらったコンパクトカメラ オリンパス35EC IIのレンズはE. ZUIKO 42mm F2.8だった.単焦点コンパクトカメラは40mm前後が普通で,50mmより撮りやすい.35EC IIはゾーンフォーカス式だが,上級機種の35DCはF. ZUIKO 40mm F1.7という明るいレンズが距離計と連動する知る人ぞ知る名機であった.

 

 

すなわち,Q3 43はむしろQ3よりもレンズ固定式コンパクトカメラの系譜を正しく継ぐもの(ちょっと重いが)である.そしてLEICAの方からソニーα7CRに寄せてきたともいえる.ソニーにはFE 40mm F2.5 G SEL40F25Gという小型軽量173gながら優秀なレンズがあるからだ.α7CRにこのレンズを付けると電池,メモリカード込みで688gであり,Q3 43の電池込み793gより100g以上軽い.開放F値は2.5でQ3 43の2より少し暗いが,価格はボディとレンズでQ3 43の半額である.α7CRとほぼ同じ外観のα7C IIにFE 40mm F2.5 Gを装着してみたのが写真1.

 

写真1.これはα7C IIにFE 40mm F2.5 Gを装着した想定写真.ボディの外観はα7CRとほぼ同じ.フード装着.

 

明るさで負けるのは嫌だという人には,Carl Zeiss Batis 2/40 CF(合計876g)やFoigtlanderのNOKTON 40mm F1.2 Asph.(合計935g)がある.NOKTONなら明るさで優位に立てるし,製造終了した”SE”というバージョン(360g)を手に入れれば合計875gになる.SEは絞り環のデクリック機構を省略して小型軽量化したバージョンである.

 

Q3 43は150mm相当までクロップできるが,α7CRは4倍160mm相当までデジタルズームが使えるから互角.その上α7CRはいつでもレンズ交換できるのでどの画角でも6000万画素で撮影可能.