NHKテレビにもよく登場する鉄道写真家の中井精也による全3巻の解説書:

 

  1. 世界一わかりやすいデジタルカメラと写真の教科書 ミラーレス編,インプレス,2021年.
  2. 世界一わかりやすいデジタル一眼レフカメラと写真の教科書 何をどう撮る?活用編,インプレスジャパン,2011年.
  3. 世界一わかりやすいデジタル一眼レフカメラと写真の教科書 伝わる写真の撮り方編,インプレスジャパン,2013年.
以前は1冊目のタイトルも”世界一わかりやすいデジタル一眼レフカメラと…”のであり統一されていたのだが,ミラーレス一眼が一眼レフに代わって主流になったことを受けて2021年に1冊目の改訂版が出て「一眼レフ」が取れた(写真1).
 
写真1.中井精也による全3巻の解説書.
 
2,3冊目は改訂されていないが,応用編でありほぼミラーレス一眼か一眼レフかによらない内容なので不都合はない.2,3冊目はNikon College監修になっており作例写真もニコンのデジタル一眼レフで撮影されている.1冊目はデジタルカメラマガジン特別編集となっており登場するのはソニーのミラーレス一眼であるがSONYとの協力関係は明示されていない.
 
タイトルは教科書となっているが,著者以外がこの本をテキストにして講義をするのは適切ではないだろう.「せいや流」の技法の説明が豊富だから,2月に紹介した「さあ,写真をはじめよう 写真の教科書」で講義をして,中井精也氏をゲストスピーカーに呼んで特別講義をしてもらうという態で付属のDVDを観るのが良い.

 

 

中井氏の話が上手いこともあってDVDとてもよくできている.DVDを主にして三冊本は細かいところを確認するために参照するというやり方でもよさそうだ.