暖冬の今年。

本気の寒さに憧れて、北海道は帯広に行ってきました。

 

北海道の中でも帯広を選んだのは、まだ行ったことがなかったということと・・・世界で唯一の競馬「ばんえい競馬」を観たかったということ。

 

行き先が決まったら、ネットを駆使して情報収集。

2泊3日で可能な限り帯広を楽しむべく観光スケジュールを組みましたよ。

 

 

2月9日

羽田発11:45予定の飛行機、約30分ほど遅れで帯広空港へ。

 

レンタカーを手に入れ、行動開始。

今回お世話になったレンタカーはこちら。

トヨタのヤリス。

 

3日間の走行距離は359km。

結構走ったね!

 

最初に立ち寄ったのはパン屋さん『麦音』。

帯広の人気のパン屋さん『満寿屋』系列のお店。

翌日の朝ごはんを買いました。

 

このあとホテルにチェックイン。

ホテルは『スーパーホテルpremier』。

2019年にオープンしたという、まだ新しいキレイなホテルでした。

ウェルカムドリンクにはアルコールあり。

女性にはアメニティが1泊につき5点選べるサービスも。

お風呂は天然モール温泉の大浴場あり。

スタッフの方も親切丁寧でとっても好印象でした。

 

車を一旦駐車場に停め、帯広駅周辺を散策。

 

帯広がある十勝地方はスイーツ王国なのだそう。

小麦粉にはじまり、ミルク・クリーム・チーズ、砂糖、卵、小豆など十勝産のものだけで良質なお菓子の材料が揃ってしまう。

スイーツ店の激戦区だから美味しくて安い!

 

とりあえず、歩いて周れる人気店の様子を伺ってきました。

まずはあの有名店『六花亭』の本店。

ここでしか売ってないという「サクサクパイ」を食べました。

(実は帯広空港でも売っていました)

ロール状のパイの中にカスタードクリームが入った、賞味期限3時間のパイです。

1個220円。

 

座って飲食できる喫茶室は既に終了していたので、店舗内の立食スペースでかぶりつきました。

美味しい〜ラブ

噂通りの美味しさでした。

 

ショーケースの中には他にも色々なケーキが並んでいて、どれも美味しそうで安い。

カットケーキ1つが200円台〜300円台。

あまりの安さにあれもこれも欲しくなったけど・・・いつ食べるんだ?と、ふと冷静になったら買えませんでした。

 

他にも「三方六」の『柳月』本店でお土産を買い、「スイートポテト」が美味しいと評判の『クランベリー』でポテトパイを買いました。

実はスイーツが特別好きなわけではない私。

それでもめちゃくちゃワクワクしてしまうこれらのお店巡り、スイーツ好きの人なら天国だと思います。

 

駅周辺には他にも観光スポットとして『旧安田銀行』(昭和8年建築)や『宮本商産』(大正8年建築 国の有形文化財)があります。

 

さて、一度ホテルに戻り車で出かけました。

行先は十勝川温泉。

冬のイベント『彩凛華』を観に行きました。

農業用の保温材を使った三角錐が音楽にあわせ色んな光に変化する演出。

 

園内には他にも光のトンネルやカラフルな大時計、それにオラフもいましたよ。

 

約1時間ほどの滞在後、またホテルへ戻り車を置いて夕食のために出かけました。

 

この日の夕食は、帯広駅前の屋台村『北の屋台』を予定していたのだけど、様子を見に行ったら想像以上にどのお店も小規模で混みあっていたので諦めました。

 

たまたま見つけたお店『』に入店。

タイミングよく1テーブルだけ空いていたようです。

お刺身やら焼き鳥やらアヒージョやらをお酒と共に。

あまり酔っぱらうと、凍った帰り道で転びそうなのでほどほどにしておきました。ウシシ

 

2月10日

朝ごはんは前日に買ったパン。

 

このホテルには、2ヶ所に電子レンジが設置されています。

とても気が利いていると思うのだけど、パンを温めるのはオーブントースターが良いなぁ、などというのは贅沢というもの。

ちょっと冷えてしまったけど、美味しいパンをいただきました。

 

8:00過ぎ、ホテルを出発。

帯広神社に行きました。

 

北海道に生息するかわいい野鳥のシマエナガが、この神社でも秋から春にかけて見られるらしいです。

会えるかなと期待して、YouTubeで鳴き声を再生しつつ同じ声を探してみました。

ジッと聞き耳を立てていると、通りかかった男性から「シマエナガいましたか?」と声をかけられました。

あはっ、探しているのバレましたね。

でも、残念ながら遭遇できず。

本物かどうかわかりませんが、似たような声は聞こえたような・・・?

 

このあとは稲田カラマツ防風林へ。

広〜い平原に、背の高い木の並木をあちらこちらで見かけます。

農作物への風害対策なのですよね。

いかにも北海道らしい風景です。

 

次に向かったのは、愛国駅。

現在は廃線となった鉄道駅なので使われていませんが、この切符は有名。

私も持っている・・・持っていた?探せばきっとあるはず・・・

今でもお土産屋さんで売っていました。

好きな日付を印字したり、入鋏することもできるようですよ。

 

愛国に行ったら、次はここでしょう。

 

かつて走っていただろう、国鉄広尾線の電車が展示されていました。

 

「北の国から」に出てきそうな風景。

 

電車内にも入ることができます。

床は木材、天井には扇風機。

吸い殻いれは残念ながら外されていました。

 

このあとランチを食べに行きました。

ジンギスカンの人気店『白樺』は11:00からの営業で14:00ラストオーダー、材料がなくなり次第終了。

これは早めに行かなくては。

 

11:00のオープンに合わせ、10:30にはお店に到着しました。

既に駐車場には何台も車が止まってます。

 

開店と同時に入店。

食べたのはラムとマトン2人前ずつとキムチ、そしてノンアルコールビール。

羊肉は独特の臭いがあると思っていたけど、このお肉はクセのない美味しいお肉でした。

たくさん食べてお腹いっぱい。

全身焼肉臭をまとってお店を出ました。

 

このあとはスイーツ店でおやつを購入。

とかち製菓のアウトレット

 

ただでさえスイーツが安い帯広で、アウトレット店というだけあってホントにお買い得価格。

お餅スイーツ3種、全部で300円。

 

おやつ持参で、いざ、ばんえい競馬に乗り込みました。

 

この旅のメインイベントです。

 

ばんえい競馬については、帯広出身の安住アナがラジオで話していたのを聞いて興味を持ちました。

 

サラブレッドの倍以上もの体重をもつ大型馬が、重いソリを曳いて早さを競うレース。

200mのレースコースには大小2つの山(高さ1mと1.6m)の障害があるので、一気に駆け抜けることはできません。

進んだり止まったり、全力で登ったり・・・騎手と馬の作戦、駆け引きなど、なかなかドラマチックなレースだったりします。


のん吉も私も競馬場に行ったことがなく、ばんえい競馬が初体験。

場内にあるビギナーコーナーで賭け方を教えてもらい、何度か少額だけど賭けてみました。

 

馬や騎手の過去成績や、場内に掲示されてる予想情報などを参考にしてみたのだけど・・・

ビギナーズラックとはいきませんでした。

多分賭け事のセンスが無いのだと思います。

 

ところで、今回行ってみるまで競馬場の様子があまりイメージできなかったので、帯広は寒かろうと屋内でゆっくりと観戦できるプレミアムラウンジを事前予約していました。

1人500円で利用できる完全予約制のラウンジ。(ソフトドリンク缶1本つき)

 

実際競馬場に行ってみると、屋内スペースも結構広く、寒さに関しては心配することはなかったのですが、ソファでゆっくりくつろげるラウンジは、それなりに価値ありでした。

 

競馬場を後にする時はだいぶ暗くなっていました。

 

ホテルに戻り車を置いて、夕食に出かけました。

事前に予約しておいた『ATARU』へ。

 

 

美味しいお料理をたらふく食べて、飲んで、良い夜を過ごしました。

 

2月11日

朝食は一昨日買ったポテトパイ。

前夜食べ過ぎて食傷ぎみだったので、少なめ朝食。

 

ホテルはチェックイン時に必要な手続き全てを済ませているのでチェックアウト時は特になし。

部屋の外扉にチェックアウト済のマグネットを貼るだけでOK。

ルームキーは暗証番号なので返却するものも無いし、今時のホテルは便利ですね。

 

それでもちょっと不安だったので、スタッフの方にチェックアウトする旨を伝えると、

「良かったらコーヒーを持って行ってください」と。

フロント横の朝食会場にあるコーヒーメーカーで2杯淹れて、ありがたく持ち帰らせていただきました。

 

この日最初に訪れたのは、十勝牧場の白樺並木。

 

この牧場では冬季、放牧できない馬たちの運動不足解消のため「馬追い運動」が行われるそうです。

牧場職員が乗った馬に追われ、1トンを超える馬たちが集団で馬場を疾走する様子は迫力あるだろうな。

ぜひ見てみたかったのだけど、残念ながら行われているのは平日のみ。

この日はやっていませんでした。

 

次に向かったのは、ちょっと距離が遠いので当初の予定には入れていなかった『然別湖』。

 

標高810mの然別湖。

向かう道中、私たちの車以外に観光らしい車をあまり見かけず、少し心細い気持ちで山道をどんどん進みました。

でも、キタキツネを見かけたり・・・

遠いのでアップ!

ははは・・・

 

それにこんなステキな景色も見ることができました。

 

 

景色に感動する一方、長い道のりの山道で・・・

そう、トイレとか無いのです。

やばい、利尿効果バツグンのコーヒーを飲んでしまった後悔。

まさかこの白銀の世界で、お尻を出すわけにもいかず・・・絶体絶命・・・

いや〜ホント焦ったけど、ついに然別湖に到着、公衆トイレに駆け込みました。

間に合って良かった。笑い泣き

 

然別湖は冬季には湖が全面凍ります。

そしてその期間だけ、湖上にコタン(アイヌ語で部落・集落)ができるのです。

氷でできたドーム型の建物がいくつか。

 

一番大きな建物はアイスバーです。

 

 

 

 

小さいドームの内部にも氷の装飾がされていて、とってもかわいい。

 

 

ここは夜になったらライトがついて、満点の星空の下、より幻想的な景色が楽しめるそうです。

きっとステキなんだろうな・・・

 

然別湖、行って良かったです。

最後、しっかりトイレに寄ってから山を降りることにしました。

 

この日のランチは、帯広名物のぶた丼。

人気店の『ぶた丼のとん田』へ行きました。

 

ちょうどお昼時、お店に到着すると駐車場に入る車の列ができていました。

先に順番待ちのボードに名前を記入しておいたので、車を停めたのとほぼ同時に入店できました。

30分くらい待ったかな。

 

これが名物ぶた丼。

ロースぶた丼が基本らしいのだけど、私はバラぶた丼。

脂っこいよなぁ・・・と思ったのだけど、オニオンスライスをトッピングできるのはバラだけだというのでこれにしました。

 

思ったほど脂っぽさを感じない。

オニオンスライスとの相性は絶妙です。

とっても美味しかったです。

ぶた丼は以前、札幌旅行のときにも食べたけど、今回のほうが美味しく感じました。

お腹の空き具合もあるのかも?

 

次に向かったのは『いけだワイン城』。

ヨーロッパ中世の古城にどことなく似ているということで、そう呼ばれているとか。

 

ワインの熟成室やブランデーの蒸留室を見学できます。

ビンテージワインもたくさん保存されていて、ビンやコルクに付着した自然のカビなどをみるとものすごい年代物のように思うのですが・・・

あら、どの子も私より年下だわ。笑い泣き

 

施設内をひととおり見学して、お城を後にしました。

そして最後に向かったのは『帯広百年記念館』。

帯広市の公立博物館です。

建物の中に入ると、図書館のようなにおいがしました。

 

明治16年、晩成社が帯広に入植してからの開拓の歴史や産業・農業の紹介、またアイヌ文化などなかなか面白い内容でした。

 

実は今年に入ってから、漫画『ゴールデンカムイ』をネット配信で読んだのですが、その中で知ったアイヌ文化がここでも紹介されていて、なんだか嬉しかったです。

ネット配信の漫画を読むなど・・・そもそも漫画を読むのが何十年ぶりという私がこの博物館に今回やってきたのは、何かに導かれたような運命を感じたりして、特にアイヌの資料は興味深々でした。

 

さて、観光もこれで終了。

帯広空港へ向かいました。

さよならとかち。

 

19:10発予定の飛行機だったので、夕食を食べたかったのだけど、帯広空港のレストランはフードコートのようなものが一つあるだけなのです。

メニューも少ないし、座席数も少なくて満席。

 

しばらく経って座席が空いたのでとりあえず座って・・・でもメニューを見てもイマイチ魅力的じゃないし、ランチのぶた丼のおかげで食欲もそれほどあるわけでもないし。

で、こんなもので夕食を済ませました。ウシシ

 

 

居酒屋か。

あ、でもこれはこれで美味しかったです。

特に3点盛りのおつまみ中央のイカの塩辛、美味でした。グッド!

 

帰りの飛行機も40分ほど遅れての出発。

それでも無事、その日のうちに帰宅できました。

 

最高気温が氷点下という極寒の帯広ですが、寒さ対策をしっかりしていたからか、それほど寒かったという印象はありません。

お天気に恵まれたので昼間の日向は気持ちの良いくらいでした。

 

帯広の印象は、とにかくスイーツ王国。

ぶた丼、ジンギスカン、大当たり!美味しい。

ここに長くいたら確実に太る自信があります。

 

そしてホテルをはじめ、お店などのスタッフの方が事務的でなく、にこやかで温かく対応してくれる方が多いと感じました。

 

帯広、良いところでした。

またいつか行けたらいいな。