Q 担任の先生に「特定の友達がいない」と言われたのですが、心配です。どうしたらいいですか。
これは、担任をしていると、よく相談されることです。
おうちの方も、ご心配だと思います。
はじめに言っておくと、この問題は、そう簡単に解決しません。
大人でもなかなか友達ができない方もいますし、
相手の気持ちもありますから、かなり難しい問題です。
ただ、この場合は、3通りのパターンが考えられると思います。
①特定の友達はいないが、みんなと仲良くやっている。
②友達は、とくにいないが、別にほしいと思っていない。
③友達がほしいのにできなくて、寂しい思いをしている。
①の場合は、特に問題はなく、この後、親友が現れると思います。
②の場合は、自分が求めていなければ、なかなか友達はできません。
自分がほしいと思うときまで、もう少し見守ってもいいと思います。
問題は、③についてです。
こういう子どもは友達を作るのが少し苦手なのでしょう。
私がオススメするのは、担任の先生にお願いすることです。
小学校の場合、中学、高校などに比べて、先生の影響力が大きいのです。
ですから、「友達ができるように、目をかけてほしい」と
はっきり伝えるといいと思います。
私は、もしクラスでなかなか友達を作れない子供がいると、
次のような方法をとりました。
①その子と他の友達を誘って、鬼ごっこやサッカーなど、教師も加わって一緒に遊ぶ。
②みんなの前で、その子の話題を取り上げる(笑いにする)
③その子の得意なことを、機会を見て他の友達に紹介する。
などです。
よく、やさしい子どもに「友達になって」と迫る方も見受けられますが、
多くの場合は、その優しい子どもの負担になってしまいます。
ですから、担任を信用してお願いするのが一番いいと思います。
それぞれの先生が、得意の方法を持っていると思いますので。
それでも、無理なときには、次の手を考えればいいと思います。
もう一つだけ。
もし、お友達ができない原因が、明らかに本人にある場合は、それを直さなければいけません。
乱暴だとか、不潔だとか、だらしないとか。
そのあたりを総合的に判断することが必要です。
すごく難しい質問でした。
みなさんは、どう思われますか?