【中学生】数学のテキスト | 学研CAIスクールLepton・AIC横浜東戸塚校・横浜戸塚校

教室には定期的にテキストのカタログが届きます。とりあえず1回は購入してみて、どのような内容なのか見るのが半ば趣味みたいなものなので、入手可能なテキストはおそらく網羅しています。

 

今回気になったのは、添付した写真の「エデュケーショナルワーク」のテスト分析ページです。エデュケーショナルはZ会グループの書籍で、学研とは業務提携関係にあります。教室で使用する機会は少ないのですが、「分析コメント=作り手の気持ち」なのだと思うので、しっかり読んで受け止めて、さらに付け足しのコメントを私なりにしてみました。

 

 

「知識・技能」は6割前後!

素早く確実に計算処理を行う能力が求められるのは従来通り。

→計算問題が苦手な場合は、小学校時代の演習量が圧倒的に少なかった可能性が高いです。授業では学校の問題を解きつつ、授業以外では計算問題の総復習が必要です。『ドラゴン桜』や『ビリギャル』ですね。

→「ケアレスミス」という表現は実に危険なもので、「一番修正が難しい間違い」であると捉えなおして、徹底的にケアしないといけません。

 

「直近型」か、「累積型」か?

試験範囲に特化した直近型と、試験範囲以前の内容を含む累積型がある。

→直近型や累積型という表現は初めて聞きました。累積型の問題に関しては、必要なだけ戻ってから進めるのが当然ですが、人によって「必要」なことは異なります。みんなの足並みがそろえば良いのですが、授業の進め方によっては置いてけぼりになってしまう子もいると思います。以前、中1と中2の期間を不登校で過ごした中3を教えた際は、体系数学のような進め方をしました。個別授業の醍醐味ですが、手順さえ分かっていたら、あるいは案内役がいたら、映像授業での代替も可能です。

 

新出内容の「データの活用」に注意!

新学習指導要領で重点化された「データの活用」

→この問題は活用というほど活用していない気がしますが、データの読み取りが苦手だというデータが昔からあります。数字は嘘をつきませんが、数字で嘘をつくことは簡単にできます。よくある「塾の合格実績」もそうですね。この分野を深めたいのであれば、統計検定の4級であれば中学生でも解けるので、読んでみるのも面白いと思います。

 

 

地道にパターン プラクティスを繰り返す!

演習のスタート地点は基本パターンの徹底的な理解と習得。

→結局のところ、「基本」がしっかり身についているかに尽きます。応用問題も含め、あらゆる問題はある意味において「基本」を深めるために存在していると言っても良いでしょう。頭を使わない反復学習でも中学レベルなら問題ないですが、頭を使う反復学習をしないと高校では大変です。

 

間違えたら必ず「どこのパターン化」を意識させる!

パターンプラクティスは欠かせません。

→体系化することは重要です。すごくお勧めの学習方法があるのですが、それはまたいつか。

 

さすがZ会グループの出版社というだけあって、とても良いテキストだと思います。

 

東大生を多く輩出している大学受験塾も、湘南・翠嵐を多く輩出している高校受験塾も、使用している「オリジナル」テキストには元ネタがあったりします。表紙だけ差し替えて販売している塾もありますし、各社・各塾のテキストを見比べたりすると楽しいです。