「自炊するんですか?」


よくこの質問はある。ありふれた、それでいて結構
鋭く深い質問だと思う。

自炊するか否かで、その人の性格が現れるというか
外食だったら、「金がある」とか「料理が出来ない」と
思われるし、家で食べるとこたえるならば
「誰かと同居している」とも思われるし


実に、奥深い質問の1つだと思う。


自分の答えは、自炊はしない。基本的に。


「じゃ、料理できないんですか?」


いや、料理は何でも作れる。密かな自慢。
と言うのは、両親が共働きで、自分で料理を作って食べていたので
小さい頃からいろんなものを作ってきた。
(姉が料理が出来ず、さらにバレー部だったため
 部活動帰りの姉にいろんなものを作っていた)


そうじゃなくて・・・・



誰かのために作らなくなってから、自分の料理が
まずく感じて、むなしくなっただけ。


誰かが食べてくるからとか
誰かの笑顔が見たいとか

そういう理由で、面倒くさがり屋の自分は
一生懸命包丁や手を動かすんだけど

1人になった今

もう一生懸命に料理を作る必要も無く

ただ、ただ、むなしいだけ。



だから料理はしなくなった。



料理をしない自分は、実に無機質で

例えば、夕飯はカロリーメイトだけでよかったり。
大量にウィダーインゼリーを買い込んで
朝・昼・夜と3食、それだけですごす日があったり。


食べないと倒れるよとか、目で見て食べることを楽しまないと
ストレスがたまるとか、いろんな人にアドバイスを受けるけど
それでも、何か食べることに対してストレスというか

1人で食べるごはんが、ただただ空しくて
悲しくて、切なくなるだけ。。。


幸せだった頃を思い出して・・・・


だから食べるなんてのは、今の自分には必要ない行為だと
思う一方で、食べない自分にどこか苛立ちと言うか、何ともいえない
物悲しさを感じてしまう。


いつか、笑顔でご飯を作って食べたい。


そうなるように生きる。