「ジェネリック医薬品」というのを
知っている人はどのぐらいいるだろう?

結構社会には浸透してきた言葉かもしれない。

ここで言う「ジェネリック」は
"後発医薬品"、開発メーカー以外の
他の製薬会社が製造する医薬品。

薬の特許切れの後、その薬を他の会社が製造する
つまり、コピー薬、みたいなものとされている。


メリットとしては、同一成分でありながら
開発に要するコストを加味する必要が無いから
とにかく安い、という利点があり、医療費削減にも役立つ。

国はジェネリック医薬品の推進をしている。


自分も、できるだけ処方箋を書いてもらう際は
ジェネリック医薬品でお願いするようにしているし
薬局などで買う際も、特に気にしない程度で
ジェネリックのものを買っている。


ある日のことだった。


自分は今、じんましんが出ていて、変なアレルギーにかかっている。
それで、じんましんを出なくする

「アレジオン」という薬を利用しているんだけど
これまた、処方される抗アレルギー薬は非常に高い。
とにかく高くて、1錠198円とか、105円とかするものもある。


先日、ある事情から、いつも行っている病院を
変えざるを得なくて、初めてのところへ行った。


先生に言った。


「あの、ジェネリック可で処方箋を書いて欲しいんですが・・・」


すると、先生は血相を変えて


「あのね、ジェネリックは効きが弱いものもあるんだよ」

「ジェネリックには信頼ができないものもあるんだ」


そうなのか。

「でも、先生、アレジオンとかアレグラなど、眠気が起きない
 抗アレルギー薬は高いじゃないですか。それなら
 病院に行かず、薬局で購入できるアレジオン10を買いますよ」

(一般の薬局にはアレジオンが売られている。ただし、アレジオン10mg。
 処方箋が必要なのはアレジオン20mg)

その先生は何も言わなかった。


そして、処方箋をもらい、調剤薬局に向かい
窓口で「ジェネリックのアレルオフなどでお願いします」と言ったところ・・・
(アレルオフ、エルピナンなどは、アレジオンのジェネリック)


「あれ、この処方箋、ジェネリック不可になっていますよ」


と、薬剤師から指摘された。



えっ???????????


先生、ジェネリック不可にしやがった!!!!


その先生がなぜジェネリック不可にこだわるのか分からないけど
実は、他の病院でも、同じようなことを言われたことがある。

「信頼における薬品メーカーのジェネリック医薬品しか
 処方しませんので」と書いてあった。わざわざ、大きなポスターを張って。


えっ、どういうこと・・・・?



ヲカマ友達の薬剤師に聞いてみた。



「ジェネリック医薬品は確かに、物質の特許切れのおかげで
 その物質自体をコピーできるんだけど、メーカーによって
 その物質の製造ノウハウは別だから、物質が出来ても
 吸収度とか効きとか血中濃度は全く別なのよ。」

「経験上、同じ成分の薬でも人によって全然
 効きが違う。ジェネリックはそれがクッキリ出る気がするわ。」


そういえば、昔読んだ論文で
同じビタミンC(アスコルビン酸)でも、製造・供給メーカーによって
吸収されず尿で流れる濃度が変わるというものがあった。



ヲカマ薬剤師の話を聞いて、ピンと来た。


以前、「エスタックEVE」とか「EVEオーレ」のジェネリック
「アダムA」を購入したことがある。

アダムAの方がもちろん、安い。

自分は偏頭痛が時々出るんだけど、その時、アダムAを飲んだが
全然効かない。

倍の数を飲んでようやく頭痛が治まった。


EVEオーレだと通常通りの数で、抑えられる。


あれ????

そういうことだったのか。。。。。



しかし、ジェネリック医薬品は、国が使用を推奨しているもので
効きが違うとか、差が出やすいものだったとしたら
こんな医薬品は果たしていいんだろうか?

確かに医療費の増大をある程度抑えてくれるとしても
効果が違うことがあるなら、一種のバクチのようなもので
本当にこんなものを使ってもいいのか、気になるし
医師の中には、ジェネリックを使わないとか
選定するとか言う人もいるし、かなり眉唾物なのかもしれない。


とにかく、ジェネリックじゃないオリジナルの
アレジオン20mgはよく効く。


嫌だ嫌だ、薬にはなるべく頼りたくないものだ。。。



(ちなみに、その先生は変わり者で、とにかく漢方薬を
 処方したがる方で、変な漢方薬も処方に入っていた。頼んでもいないのに。
 こちらは全く効かなかった・・・)