高校生の時なんだけど
クラスにイケメンが1人いて、その彼となぜか
仲が良かったのだ。

その彼の実家は、農業を営んでいて
まあ、牛やら馬やらを飼っていた。

その彼がある日俺につぶやいた。


「競馬の騎手の学校に
行こうか考えているんだよね・・・」


話を聞いたけど彼は競馬の騎手になりたくて
小さい頃からスカウトみたいな人が
来ていたらしい。
それでどうか?と。

競馬の騎手の養成は非常に過酷だ。
身長は165センチ以下と決まっているし
体重も50キロ程度じゃないとだめ。

彼はぎりぎりのラインだったので
決断を迫られていたようだった。


その数日後、彼は、結局
騎手の学校に行かないことになった。


理由を聞いてみると

「将来が見えないから両親が反対した」だそうだ。

つまり、ダメだったときのことを
考えると、就職できないとかいろいろ問題がある
らしい。


ちょうど、その1週間後ぐらいか?
Jリーグが当時はやっていたんだけど

そのJリーグを辞めた後の選手たちの
特集があったのだ。

その選手たちの就職先は・・・・

旅館だった。


Jリーグに打ち込んでも
世間的には評価もされないし
子どもコーチも、年々子どもが減るから
仕事がない、なので、誰でもできる仕事しかない
というような話だった。


そういえば、野球選手も
引退した後、犯罪を起こすことが多いという
話を聞いたことがある。

一芸一能というのは、本当につぶしがきかない。


今日、ヤフーニュースで
競馬の騎手が自殺したと聞いたが
もしかし、そんな悩みだったのかもしれないし
真相は分からない。

でも、競馬の騎手とかスポーツとか
それはそれで、自分には分からないぐらい
大変なことがたくさんあるんだろうな、と
昔のことを思い出して、とても不思議な気持ちになった。

夢を追うって難しいね。