東京でもっとも好きな風景はどこか?と聞かれたら
迷わずに
「天王洲」 と答える。
それでいて、
東京モノレールから見る天王洲の風景は
夜のこの世でもっとも風情があるというか
感情が高ぶる風景のような気がする。
天王洲、といったら
でっかいビル・・・・だけと思ったら大間違い。
あのあたりは、ちょっといけば
北品川とか、青物横丁とか
伝統的というか年季の入った街並みが多く見られる。
けたたましいビルの群。
それでいて、その間に人がひしめく。
モノレールからは、仕事中のビルの風景が見える。
疲れている人、忙しく走っている人、
会社が終わって楽しそうにしている人・・・・
さまざまな風景が見られる。
それは、不条理、だと思う。
世の中の不条理、というか不合理というか。
それでいて、なぜか妙な調和が見られて
その中に、大きな河が流れているという・・・・・
不思議な気分だ。
天王洲の風景に人の流れを見る。
そんな気がした。