青磁と富士山の雰囲気、よくあいます。
両方共に端正。
これを見て初めて、富士山の置物を買う気になりました。
さて、インドについて、詳しい事を知りません。
特に大学については何も知らない。
昨日の彼女にインタビューしました。
驚いたのが、インドの大学には世界各地からの留学生が、一杯いるという話。
「各地と言っても、いわゆる先進国からではないのよ。
アフリカの名前も知らないような、小さい国の学生が多い。
ロシアからの留学生も多いわね。
私のクラスメートは、ほとんどがインド以外と言っても良い位。
それというのも、インドは国が手厚く留学生の支援をするの。
学費は勿論政府持ちだし、生活出来るほどの支援金も出す。
留学生は、バイトなどせずゆっくり勉強出来るのね」
(ただし彼女は私費留学生。
インドは物価が安いので、遺族年金で学費を払い、お掃除のメイドさんにも入って貰い、ゆうゆうと暮らせるそうです)
「そして卒業したら、インドの企業に就職すると?」
「それはあまり聞かないわね。
インドは人口が多い。
人手が余ってるでしょう。
留学生は自分の国に帰って行くの。
彼らの母国は大抵これからの国だから、大卒は少ない。
留学から帰ったら超エリート。
つまりインド贔屓のエリートが引っ張る国が、アフリカにどんどん誕生するのよ」
上手い手だなあ、流石にあのモディ首相だと、ひざを打ちました。
最近の国連の動きとかが、浮かんできませんか?
ウクライナ侵攻のロシア非難決議すら、簡単に決まらないのは、そういう事なんだなあ。
あの時も、米国を始めとする西側陣営は、アフリカ諸国の票を纒められなかった。
運営に困って、急にロビー活動しても、どうなるレベルではないのですね。
インドは、発展途上国の未来のエリートを自国で育て、グローバルサウスのリーダーの地位を着々と築いている。
凄すぎます。
日本などの旧(😅)先進国政府は、こんな現状を知ってるのだろうか?
そして、インドというとIT先進国。
ここからは私の調査も加わります。
イギリスからの独立後、インドには第一次産業しかなかった。
頭脳で国を興そうと考え、教育に力を入れます。
特に歴史のある数学に力を入れ、アメリカのマサチューセッツ工科大のインド版を、国立で十幾つも作った。
そこに国中から、数学に強い学生が集まってくる。
だからこの分野で、インドからの留学生は(諸外国には)まずいない。
ドクターならいるかもだけど、多くは最高レベルの国内で学び、研究者として海外に出て行く。
そんな仕組みが出来ています。
「顔付きまで違うから、そこの学生は直ぐに分かるの。
インドは長い間、イギリスの植民地だったので、公用語は英語。
万国共通のIT技術と普段のままの言語で、世界にでていけます」
なるほど強いわけだ。
こんな風にして、世界のこの分野は、今やインド人がいないとなりたたない状況が出来ました。
先日、チェコの方が、
「プログラマーならパソコンとネット環境があれは、世界のどこでも仕事が出来る」
と言ったように、インドにいながら、海外企業に属する事も可能です。
一刻を争うこの分野の開発は、アメリカのシリコンバレーと丁度12時間の時差がある、インドの立地も味方しました。
シリコンバレーで研究した事が、彼らが眠る時間から今度はインドで引き継いで行われる。
インドが夜になると続きはシリコンバレー。
これを延々と繰り返し、いち早い開発に繫げたソフトが沢山あるそうです。
大きな人口を抱え、かつ若い労働力が沢山あるインド。
リーダーたちは常に未来を見据えて、彼らの暮らしが成り立つ方向を模索してきた。
今を耐え、未来を重視した事もあるでしょう。
今に振り回され、その場凌ぎの低金利政策を長く続け、ここまでの円安と国力低下を招いた日本とは、対照的ですね。
改めて知るインドの凄さ。
気の遠くなるような、長期展望の上での国策。
外見からも分かるリーダーの誇り高さ、インド躍進の裏側には、やはり深い思惑があるのでした。
そんな事をぼんやり考えた市場の合間。
今日見聞きした衝撃は、又明日です。