出品代行する、初出しのお品が届きました。
開けると、ことごとく中国国宝の出来の悪いコピー品。😳😭
そんな物を見て、目を狂わせたくないし、市場に出すにも恥ずかしい。😰😭😡😱
頭を抱えました。
古筆も読める、目のある方なのに、どうしてだろう?
電話でそう伝えると、笑い転げます。
「主人が中国に行っては、買って帰ったのよ。
本人は宝物のつもりだったんだけど、駄目?
本にも出てると自慢してたのになあ」
(本に出てるあれ!)ほど、怪しいものはない。
出版物記載は、うぬぼれ鏡に拍車がかかる最強のアイテムかも?
さあ、心を沈めよう。
古い曼荼羅です。
もしかしたら木版では?と疑ってしまった。
(もっとも曼荼羅は木版にも、良いお品がありますが)
拡大鏡で何度も見ます。
丁度中国の少女がやって来たので、2人で拡大鏡を手に右往左往。
結論としては、これは手描き。
元の持ち主の言う「宋時代」はともかく、かなり古い物だろうと、なりました。
古色を付けていても、現代の新しい印刷なら、インクジェットプリントなので、拡大すれば分かります。
でも古い物は版画に最後の一筆を加えた物もあり、見極めが難しい。
勉強課題ばかりが出てきます。
今日は彼女に助けられてばかり。
おまけに、来日中の父上を引っ張ってきて、兼ねて狙っていた薬箪笥をゲット。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240511/18/gakepputisuyo/4e/80/j/o0810108015437383824.jpg?caw=800)
娘が可愛くて仕方ない父上。
おねだりされながら、楽しそうでした。
さて、どんな風にお部屋を整えるのでしょう?真贋判定を、あまりに助けて貰ったので、お礼にプレゼント。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240511/18/gakepputisuyo/55/21/j/o0810108015437389651.jpg?caw=800)
大きな竹の硯箱です。
実は、先日の作家さんもとても興味を持たれたけど、まだ私に手放す勇気が無かった。
彼女なら、このままでも、自分で直してでも使うだろうと、とっさにプレゼントを思いつきました。
きっと、これが彼女のところに、行きたがったのでしょうね。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240511/18/gakepputisuyo/25/1d/j/o0810108015437389668.jpg?caw=800)
「こんな大きな竹がある?」
「でも、本物の匂い。
竹に間違いないわ」
中の漆に傷みがあります。
「直したい。
大学の修復科の人か、中国の修復の方に相談してみる。
あまりに高ければ、自分でやってみる」
この竹箱に意志があったと思いませんか?
彼女を次の持ち主と決めて、私にプレゼントさせた気がします。
頂いたものの、この2週間ほど眺めて、諦めがついた私。
バトンタッチにほっとしました。