昨日の事です。

ブロンドの女性は、見るからに上質な黒いコート。

両手の指のほとんどには、変わったデザインのリングを付けています。

…というと、ツーマッチに思うけど、それを自然に着こなしている。

クリエイティブかつ大人の雰囲気。


店内は雛人形を出したり、替わりに何かを動かしたり、再構築の最中。

奥の方は箱が散乱しています。

ちょっと慌てる。


「ディスプレイを入れ替えてる最中で、乱雑です。

ごめんなさい」

「大丈夫、そういう作業は大変なものよ。分かるわ」


お買い上げのお品を梱包しながら、ついつい聞いてしまった。

「貴女はデザイナー?」

「そう。

テキスタイルデザイナーよ。

京都で2週間エキシビジョンがあったの。

最終日の今日、やっと時間が出来て街歩きをしてる。

明日はもう帰ります」


「どちらまで?」

「リトアニア」

「まあ、遠い」

「そう。

乗り換えも多くて、先ずはフィンランドに、次に…」


「ロシアの上空を飛べないから、今はフライト時間が長くて大変。

それに貴女の国は、ロシアが近くて緊張しますね」

「そうなの!

ロシアは何をするかわからない国」

急に怒りを含んだ顔になり、ロシアへの抗議を口にしていました。


こんな会話を、数個の単語を使い、火事場の馬鹿力でこなす日々。

向こうもネイティブではないので、お互いに拙い英語を酷使して、それでも会話を楽しみました。


読むだけでも、私に英語がどんなに必要か、明白ですよね。

はあ〜。😅😆


語学の勉強は嫌い。

映画で耳に集中し、字幕を見ないのが私に取っては1番。

毎日でも映画に行けばよいと分っていても、その時間の捻出に苦慮する日々。


惜しみなく時は奪われる(←夫や諸々)。

今日は節分だし、太巻と鰮を買って、夕食は手抜きしよう。

浮いた時間を自分の為に使いたくて。


ところで店内です。
とりあえず、ウインドウの表裏は完成しました。
反射がきつく、表の写真は駄目だった。😅😆
下は裏側、つまり店内から見たところです。


明治のお雛様に大金を使うのは戸惑うけれど、のほほんとしたお顔に、魅せられてエイヤッ!
ほんと、勇気が有り過ぎます。
でも店に出して納得しました。
素晴らしい。


次郎左衛門雛に似せた、明治の末の大木平蔵の作です。



漆の立ち雛立てが付いていて(←多分前の持ち主が特注でオーダー)、こんな飾り方が出来ます。


このお雛様のおかげで、今年の雛祭りに気合いが入ったという訳。😆😅

店内を色々動かし、毎日夕方にはクタクタ。

でも、楽しいオーラは伝わるらしく、刺激的な出会いが続いています。