10年ひと昔と言うけれど、この年になると10年前は割に近い。😅

記憶に新しいし、ついこの間のようにも思う。

ちっとも昔じゃあないよ。

でも、時代は急速に変化しています。

 

先日、ある都銀の出先ATMで、満杯になった通帳の新発行がされて驚いた。

(多分記載欄がなくなる。

少し離れた銀行迄、新通帳を発行してもらいに行くことになるなあ)と覚悟していたのに。

 

数日前に、近くの郵便局から通帳で振り込みをしたら、

「磁気が駄目になったキャッシュカードは、この器械で直せます」と表示されて驚く。

その通りの事が起こっているが、通帳を作った郵便局は、市内でも真逆で遠い。

面倒で作り直しが出来ないでいたのだ。

これは有り難い。

 

お固い金融機関のATMのこの進化。

色々な事が急速に変化してるのだと、感慨にふけった。

 

そんなところへ、弘法さんの前夜、池上彰さんが10年前の日本と世界について解説をしていた。

私には、とてもタイムリー。

ついつい見入ります。

 

10年前と言えば、この仕事を始めて、まだよちよち歩きの頃。

現在との比較で力説されたのは、今更ながらの事態。

円安、つまり日本の弱体化と、近隣諸国の台頭だった。

日本はアジアの一国に過ぎなくなった。

欧米よりでG7の一員という優位性は、過去の遺産だ。

 

ただ、10年前には今ほど訪日外国人がいなかったとか。

訪れたい国でも日本は上位になかった。

 

世界のグローバル化以上に、日本のグローバル化が進んだという事かな?

 

国力が低下したとは言え、物価高に喘ぐ、カナダやアメリカより暮らし易いのかも?と、慰める。

 

それにしても、未来、いやこの国の行末、せめて自分のこれからに重なる、10年後を見据えたいなあ。

未来は五里霧中の中。😰😱

過去の経験値が役立つと思えない、昨今の変化の激しさです。

 

下の写真は鍔と一緒にやって来た小柄。

 
そんな暗澹たる思いは、磨き仕事で鎮めるにかぎる。
これも磨きました。
 
小柄とは、日本刀に付属する小刀の事。
通常は紙切り等として使います。
柄の部分の3つの模様が興味深い。
囲碁か将棋をやっている、男と猫?
 
 
字を書く男と、脇息にもたれる男。
 
 
琴?を弾く男。
 
これらは武士の嗜みという意味かなあ?
ズシリと重い細工は古い証。
刀の部分には、「上野守源吉時」と銘が。
但し、真贋不明です。
 
 
ところで大好きな、司馬遼太郎原作、鈴ノ木ユウの漫画「竜馬がゆく」の広告が、読売出版広告賞の銀賞に輝きました。😍😍
 
 
竜馬を描いたこのカットに対する、選考委員の選評が素晴らしくて。😍
引用しますね。
 
「男の髪が前方へ流れている。
時代の風が後ろから吹き、背中を押しているかのようだ。
男の目は前方を見据えている。
未来を虚空に描き、切り拓こうとしているようである」
 
そう、原作も素晴らしいけど、そこに鈴ノ木の解釈の入った漫画は、わかりやすくて、私には更に素晴らしい。
今の時代の風を吹かせ、竜馬を現代に蘇らせている。
毎回、巧みな切り口に、感動しています。
 
竜馬はこんな小柄も、持っていたんだろうなあ。
…と、私も遠い目になりました。