哲仁王后感想&考察⑱人物考察5-キム・ビョンイン②- | OLがけっぷち日記

OLがけっぷち日記

このままじゃ、まずいよね?

一回アップした記事を謝って消してしまって、直前にとってたバックアップから復旧させました…😭導入部分以外は変えてない(と思う)のですが、失礼しました💦


 

………


5人目:キム・ビョンイン


(3)ビョンインはどこで間違えたか

ソヨンの一番の理解者であり、





先に言っちゃいますけど、

正解だったのは、ep19で「ソヨンの記憶があるなら、ソヨンはまだ生きてる」って連れて逃げてくれたことだけ!!

 

でも、一応、細かく反省会してみることにしましょうかね。


その前にこの考察内で使うので以下の表記ルールご確認ください。

【ソヨンの変化2段階】
①の変化

A:宮廷に入るまでの明るかったソヨン

→B:自殺するまで追い詰められたソヨン

②の変化

B:自殺するまで追い詰められたソヨン
→C:ソボンとして復活したソヨン

 

★間違い1:変化の見極め

ビョンインは「明るいソヨンが自殺だなんて…」に気を取られすぎて、目の前にいるソヨンが今どうしたいのかを無視する事になってしまいました。

ep5で①の原因に気付いて動き出しますが、同じ時期に哲宋は②に対して対応を始めていたので、この時点で、すでに周回遅れのスタートに…

 

★間違い2:原因の見極め

①の原因を「哲宋の態度」だけに絞ってしまったこと。これかなり致命的な失敗だったと思います。

もし「家門からの人格否定」などの原因にも気付けていれば、ソボンと協力して大王大妃やジャグンに復讐する路線もあったかもしれないのに…

 

★間違い3:対応方法

ソヨンを悲しませた哲宋を絶対許さない!排除する!はダメでしたね。

そもそもソヨンは、Aの時点から一貫して哲宋には好意を持っていたので、もし①の原因が「哲宗の態度」だったとしても排除すべきは哲宗ではなく、どちらかと言えばファジンだった…

 

★間違い4:嫉妬心

頭の回転の早いビョンインの判断を曇らせたのは『嫉妬心』で間違いないです。

なによりもソヨンを最優先する献身型ヤンデレ男子のはずのビョンインが、国婚前夜のキスで男性としての心に火がついてしまい、ソヨンの夫である哲宗に対して嫉妬の鬼になってしまいました。

 

絶対許さないマン嫉妬の鬼=破滅

image

献身型ヤンデレ男子のマインドのまま、嫉妬の鬼として判断力の鈍った状態で突き進んだから、あちこちで誤解や曲解を繰り出すことに…

 

例1『わたしとソヨン~家門の犠牲編~』

ep10襲撃犯が主上の関係者だと伝えたら、すでに知っていたシーン。

ビョンイン:

媽媽は今までそれを知っていたのに、そうしておられたのですか?主上が何をしても恋慕の心が変わらないのですか?

ソヨン:

え?恋慕?なんでそんな気持ち悪いこと言うの?わたしはただここで生きてくためには主上と一緒に過ごすしかないし。そのまま死ぬわけにも行かないから一緒に過ごしてるだけだ!

ビョンイン:

そんな気持ちでどうして…

 

ビョンインとしては自分がep8~9の哲宗とソヨンの濃厚キッスを認めたくなかったから、ここでのソボンの否定を「キスとかも、生きる為には必要だから嫌々やってる」「ソヨンは家門のために犠牲になっている」と曲解して、嫉妬心を抑えてます。

 

これが嫌々だったら別の意味で問題

 
例2『わたしとソヨン~騙されたソヨン編~』

ep16キム・ファンとの会話

ビョンイン:

仮面の後ろや、女性の後ろに隠れて、そうやって素顔を隠して二つの顔で騙す。媽媽もその顔に騙されて家門に背を向けてまで主上の為におられるが、主上はそういう媽媽の気持ちを利用するだけだ。

キム・ファン:

私が聞いたところによると、むしろ主上が媽媽に夢中みたいですけどね?

 

せっかくビョンインが「ソヨンは主上に利用されている」と思い込んで納得してたのに正論で水を差すキム・ファン!(いいぞ!)

 

★間違い5:冷静になるチャンスを逃す

ソボンはビョンインに「距離を置きたい」と何度も通告しますが、ビョンインはこれを受け入れず、毎回哲宋のせいにします。

 

[通告1回目:ep13]

「これ以上、何もしないでください。そうする事がわたしの為になります」「義禁府長と媽媽の関係に過ぎません」

「わたしは止まれない。ソヨンお前の気持ちがそう(主上を愛する)なら尚更…」(止まれぇぇ)

 

[通告2回目:ep16]

「そちらみたいな気持ちじゃないし、そちらの気持ちを利用するつもりもない。行く道が違う。わたし達はただ各自の道を行くのが最善だ」

主上と関係なく、ただそちらじゃないんだ 」

「わたしは媽媽の人間です。なぜよりによって主上なのですか?主上でさえなければ、わたしは媽媽の意思に何でも従うことができるのに…」

わたしの手を離すなソヨン…お前はわたしの全てだ…」(話聞いてた…?)

 

[通告3回目:ep18]

「誰かが必ず王にならなきゃいけないなら、主上が一番ふさわしいと思う。わたしの行く手を阻まないで」

 

★間違い6:表裏がある

実はep16までソボンは、恋愛面はともかくビョンインを敵か味方か図りかねていました。でも、御前会議に忍び込んで「民は武力で徹底的に抑え込むべき」と持論を主張するビョンインを見て、方向性の違いを知ってしまったため、手を組むことができませんでした。

これは献身型ヤンデレ男子であるビョンインにとっては、民とかマジでどーでもよかったことに由来するのですが、ソヨンを最優先で考えるならソヨンが望む治世に寄り添うべきでした。

ソヨンの望むっていうか哲宋の望む治世でしょ…と嫉妬心が邪魔をしてしまいました。

 

★間違い7:嘘をつく

大王大妃に首を取ってこいと言われて焦ったせいもありますが、自分で哲宋を消しておいて、ソヨンの前で嘘をついたのは本当に良くなかった。いよいよ信用ゼロ。

 

正直、ソヨン以外の人にも見え見えの嘘ついてるから、大妃にも大王大妃にも「ソヨンのことが好き」という弱点を見透かされて利用されて、結局は安松キム家を攻撃したい大妃に噂流されたわけで…元はといえばお前のせいだぞ!!

 

★間違い8:中身がソヨンじゃないなら殺す

中身がソヨンじゃなくなってたとわかってから、「直接殺す」って言うまでの短さね。首絞めながらでも、そういえば記憶はあったんだっけ?とか素朴な疑問も沸いて、その答え聞いたら「ソヨンはお前の中にまだ生きてる」って速攻で答えが出たのに…。

 

ソボンときちんと対話を持つ前に「殺す」って部下まで連れてきちゃったから、敵の数は増えちゃうし、ジャグンは絶対失敗すると見込んで刺客を送り込んでくるし…極端な結論が出ちゃったときは、一旦、冷静になった方が良いというのがよくわかりますね。

 

 

というわけでね、

 

 

1から10まで

全部間違えてました

 

 

数ある間違いの中でも

一番だめだったのが嫉妬心でしたね

 

これ言うのは酷なんですが、あのキスがね…経験が少ないが故に…嫉妬心暴走の原因にね…

 

ソヨンも一回受け入れちゃったから…それはホント反省すべき点で。ソヨンは逃げる前にきちんと説明すべきだったと思う。「今のは間違い!オラボニのこと好きだけど、男としてじゃない!ごめんなさい!」って。

 

以上、反省会でした。

 

 

(4)ビョンインと共依存

(2)の②にも書きましたが、ビョンインとソヨンは幼い頃『共依存の関係』で、ソヨンが結婚という形で夢を叶えることになり、一度、二人の関係は終了したように見えました。

 

でも、ビョンインにはソヨンが全てだったから、他のことは考えられない。ep2で旅から帰ったビョンインにジャグンが「どの席が欲しいか」と聞いたとき「夢の方向性は決めました。でも大きさはまだ…」と答えていたのは、『結婚はしてしまったけれど、ソヨンの為に動ける立場を選ぼう』と心に決めていたのかなと思います。(献身型ヤンデレだから)

 

でも、そうして入った宮廷でソヨンに距離を置きたいと通告されてしまいます。

 

ソヨン以外の人間に興味はないけど、唯一承認されたい欲求があったのが養父のジャグンでした。しかし、[通告1回目] ep13時点で、ジャグンが哲宋の本質を見抜けず王にしたことでソヨンを危険にさらしたという理由で、すでに見切りをつけており、さらに[通告2回目]のep16時点ではep14でソヨンを毒殺しようとしたことで「もう父ではない」と絶縁を叩き付けてしまっていたため、家にも帰れない…。

 

唯一ソヨン以外に多少執着があった養父との関係を、ソヨンの為に断ち切ってしまったゆえに、いよいよソヨンしかなくなってしまって、その執着が加速した部分は否めません。

 

※ジャグンは時折、父親風を吹かせてゆさぶりをかけていましたが、ビョンインがソヨンを殺そうとした人間を許せるわけがないので、ほとんど無意味でした…。

 

 

(5)ビョンインの最後

ep19でビョンインは、殺そうと思った身体にソヨンの魂がまだ残っていると速攻で見抜いた結果、頭の回転の早さも復活。

「それなら生かさなければ」と逃がしてくれるわけですが、それを見越していたジャグンの刺客の手によって最後を迎えることになってしまいます…

 

最後の瞬間、思い出していたのは、ソヨンが入宮する前、一緒に市場に買い物に行った場面でした。

こちらを見ずに勝手に話すソヨンをまぶしそうに見つめるビョンイン。

 

振り返るソヨンにちゃんと前を見て…と声をかけた途端に転んだソヨンを、ビョンインが間一髪で支えて、お互い笑いあう…

 

1:13から市場の買い物シーン

 

 

正直、個人的にビョンインに思い入れが少ない方のわたしでも、このシーンは毎回泣いてしまうほど、切なく、美しく、幸せな日常なんですよね……

 

そして最後の「わたしはいつも見てきたのに…お前が見つけられないお前の姿まで…。なぜ気づかなかったんだろう…」というセリフ。

最後まで、ソヨンの事を考えたまま息絶えるビョンイン。

 

もし、ビョンインが嫉妬心に飲まれず、池に飛び込む前にビョンインだけに吐露した「生きるのが怖い」「今までわたしだと思って暮らしてきたけど違ったの…」という言葉の意味やソヨンの置かれていた状況を丁寧に確認してくれていたら…玉打亭のトイレで会った時にもっと言動がおかしいと思ってくれていたら…

 

もしかしたら、ビョンインはソボンと哲宋と一緒に旧態前とした体制を打ち壊して、新しい朝鮮を作る力強い仲間になれたんじゃないか…

 

そんな風に、物語の登場人物なのに、重ね重ね残念に思わずにはいれませんでした。

 

 

 

………

今日は여기까지 !



※あくまで個人の考察です。
※画像はお借りしました。