群馬の老舗百貨店スズランですが、地方百貨店としては異例の、建て替え計画が進行しています。
それも、前橋・高崎両方の店舗です。
まず、高崎スズランですが、来年春のオープンに向けて建設が進んでいます。
新店舗は中央銀座に近い場所で、少し商店街に近い場所になります。
大屋根を設置し、近代的なデザインに。
中心街の新たなランドマークになりそうです。
現在のスズランの位置にはタワーマンションが建つ予定です。
一方、前橋でもスズラン移転新築計画が本格的に進行中です。
4年後の2027年度をめどに、新商業ビルを建設する西街区を整備。
スズランの跡地である東街区にはその後、やはりタワーマンションと学校ができる計画です。
昭和に栄えてたが現在は廃れてしまった前橋中心街を一新し、イメージの刷新を図ります。
無印良品が商店街に進出したように、郊外に出ていった店の中心回帰が進めば、中心街全体が遊び場となり、人のにぎわいも徐々に戻ってきそうです。
地方の百貨店が次々に消滅していく現代でありながら、これだけ官民一体となり守られる老舗百貨店はそう多くないと思います。
それだけ、地元に密着していて前橋・高崎にとっての“最後の砦”なのかもしれません。