白い陶器の花瓶を真っ白に塗り残す方をよく見かる。 >
場合によっては、陶器のツヤ(ハイライト)をマスキングしてあるのに、だ。
白い陶器が真っ白なら、ハイライトはどうしたらいいのだろう…。
紙の白より明るくする方法はないはずだよね…。
“白い”陶器という言葉の魔術にかかった証拠。
“白い”という言葉で紙の白にするしかないと勝手に思い込んでしまうから色が塗れなくなってしまうのだと思うのだけど…。
実は、白い陶器も白磁もとてもたくさんの色があり、かなり暗いと思った方が正しいと思う。そうしないと釉薬のテカりは現わせず、結果“陶器らしさ”は封印されてしまう。
テカり(ハイライト)だけでなく、“白”は最も周りの色の影響を受けやすいので、“白”のままではいられないのではないのかな?
それが“白”という色だと思う。
※スライド上映をする時に白い壁に写すのは、白い壁が一番鮮明に色を反射してくれるからだよね。
『白は200種類ある』と言ったのはアン・ミカさんだが、200どころか無限の白があるともいえる。
【関連サイト】
Jキャストニュース
だから、“白”の陰(影)を単色グレー(ペインズグレーやニュートラルチント)で済ますなどもってのほかなんだと思う。
混色で作ったグレーなら様々な色の変化が表れるはずだ。
では、透明なガラスの花瓶はどうだろう。
やはり言葉の魔術に引っかかってないか?
『“透明”だから色はない。』と勝手に思い込んでなにも塗らずに取っておくか、それではおかしいので恐る恐る薄い色を“とりあえず”塗っておくか。
でも、“透明”のガラスは後ろの物が透けて見えるわけだから、それを描かなければ“透明”にならないねぇ。
言葉の魔力は強力だから、くれぐれも惑わされないようにしたいものだ。 言葉に置き換えず、目から入った情報をそのまま脳で咀嚼し筆先に伝えるくらいのつもりで描いてみるといいかもしれない。
《参考図版》
白い壁
白い花と白い陶器+ガラス
逆光の白いボート
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