オミクロン株の爆発で、交通機関を利用することも憚られる今日この頃…。
こんな時だから、屋内で過去に旅先で撮った写真を下に描いてみようなんて時もあると思う。
私は基本的には現場で描くのが好きだし、
本来そうあるべきだと思う。
ポルトガル、リスボンの坂の上からトラム越しに海を望む (Oct/2018)
パリ・モンマルトルの坂の下からサクレクール寺院を望む(Oct/2019)
もちろん、私も写真を使って描くことだってある。
ワークショップでは屋内の場合がほとんどだ。
ただ、写真を使う場合、
自分の中でいくつかの条件を付けている。
それは、
① 自分で現場に行って観て撮った写真であること。
※他人の写真を、(練習はともかく)自分の作品にするなどもってのほかだ。
② 絵にすることを前提に撮った写真であること。
※完成した絵があるていど見えるところで写真を撮るという事でもある。
③ “いい絵”にするための“資料”という意識で使うこと。
※そっくりに描く気は最初からない。素材の一つにすぎないので。
④ 仕上がりが確実に写真より“良い”こと。(自分なりに)
※写真とそっくりということではない。
一番大切なことは、
写真の奴隷”だけにはならないようにするという事かな。
説明する絵ではなく、感じさせる絵。
目的は、“そっくり”に描くことではなく、
“良い絵”を描くことなのだから。
あえて言えば、
写真を見ながらでしか描けないということは、
大切なものを放棄していることと同じだと思う。
変化する光、動く空気(風など)、時間の流れ、気温、湿度、音、匂い、人の気配など、現場でなければ感じられない、目に見えない体験的な感覚の蓄積がないと描けないことがたくさんあると思うから。
※屋外で描けない人が写真だけで描いた絵は見ただけでわかるものだ。
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