私の制作所要時間 《改訂・再掲》- My time required to complete - | 塾長の日記

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よくある質問。

 『透明水彩画は、素早く描かないといけないんですか?』 

 

とても大事な内容を含んだ質問だと思う。 

確かにそうとも言えるし、違うとも言える。 

 

 

 

同じ透明水彩絵具を使っていても、目指す絵が違えばおのずと手順、技法、濃度、色の選択、筆使い…  さまざまだ。

それが大前提。

 

ただ、最近の傾向なのかもしれないが、水の効果を活かした技法(ウォシュやウェット・イン・ウェットなど)を多用してあっという間に空間や光が現れる技法に人気が集まっているように思う。

 

一種の流行と言ってもいいかもしれない。

そして、もしかすると私もそういうタイプの絵描きの一人なのだろう。

 

 

 

この手のタイプの画家は共通して早描きの人が多い。 

 

 

私は常々、あまり説明せずに感じてもらえるように描くように心がけている。

 

デモンストレーション作品
(四つ切 51cm×36cm 所要時間1時間)

 

 

 

繊細でいながらダイナミックな透明水彩画の技法が世界中で人気なのも良くわかるきがする。なぜなら、ある意味では透明水彩の理にかなっていると思うから。

 

 

透明水彩は、筆数をかけて塗り込んでいくような絵の具ではなく、できるだけ色の鮮度を保ち、透明感を生かして描く絵具だと思う。

 

 

だから、

何度も塗り重ねて“迷い”や“苦労”がにじみ出てしまっては台無しなのだ。

 

必然的に時間をかけずに即興的に勢いとノリで一気に仕上げるのが合っている。ちょうど書道のように一気に描き上げる小気味よさが、観る人にとっても快感なのではないだろうか。
 

 

まぁ、本来スケッチとはそういうものだともいえるが・・・。 

 

 

 

 

私は、“楽”をして“和む・和ませる”絵を描こうと心がけてきた。

そのせいか、時間をかければいい作品ができると信じている人の絵は一目でわかる。

 

 

説明するのではなく、
感じさせること。

 

 

こんな事を言うと嫌われそうだが、
技術自慢
根性自慢
権威自慢
苦労自慢

 ・

 ・

 ・ 

水彩画では“警戒区域”だと思う。

 

 

 

 

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私の“努力”観

 
 

 

 

 

 

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