グラニュレーション効果 Ⅱ - Granulation effect Ⅱ - | 塾長の日記

塾長の日記

水彩画のこと、横浜画塾のこと、スケッチのこと、時事ネタ、美術全般のことアコースティックを中心とした音楽のこと、季節の移り変わり、おいしいもの、おもしろいところ…なんでも気づきのままに。

前回の続き、応用編。

 

グラニュレーション系とステイン系を混色した水彩絵の具の効果をさらに引き出す方法を探ってみた。

 

 

 

image

参考作品の部分拡大

 

 

 

 

実験資料

 

使用絵の具 (シュミンケ)

・デルフトブルー

・スカーレットレッド

・コバルトターコイズ

・フタログリーン

・パープルマゼンタ

 

 

1. 上記5色を混色した色を普通に塗った場合と、塗ってから乾く前にリフティング(拭き取り)や水を垂らした場合の比較。

 

                 ↓

image

 

 

 

2. 同じく混色した色を普通に塗った場合と、水をスパッタリング(飛沫)したところに塗った場合の比較。

 

 

image

                   

image

 

 

 

 

同じ混色した色を塗っただけの場合と、乾く前に様々な加工(技法)を施すことによって出てくる色の変化の違いは歴然だ。

 

 

 

 

 

 

作例を少し…

 

image

陰の部分はコバルトターコイズとウルトラマリーンとマゼンタの混色なのでグラニュレーション効果が出ている。

 

 

 

image

二階の壁の色は一度塗っただけで
紫、マゼンタ、ターコイズが自然に出てきた。

 


 

紙の種類によってガサガサの模様が変わるのも面白い。因みにこれはファブリアーノの荒目。上の2点はアルシュの荒目。

 

 

 

右の壁の奥は混色した色を塗ってからスプレーで流している。コバルトターコイズが残るので面白い効果になる。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

水彩画専用 Twitter

 

作品公開中 Instagram

  
 

日々の備忘録 Face Book

 

 

 

 

お知らせ

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

■12月16日(水)~25日(金)

醍醐芳晴と笠井一男 水彩展

サブウェイギャラリーM(横浜 みなとみらい)

 

 

 

 

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++

 『水彩風景 シーン別でわかる 手順百科』 (グラフィック社刊) 
笠井一男・著   定価¥2,200.-(税込み) 

 

  表紙 

 

 

++++++++++++++++++++++++++++++

■既刊本も好評発売中

 

● 『ウォッシュから始める水彩風景 劇的に絵が変わる7つの方法
(グラフィック社刊)

<P38>の “7つのインデックス” を中心にページを繰っていただくとより理解が進むようにできています!

 👇クリック
ウォッシュから始める水彩風景  劇的に絵が変わる7つの方法

92点の作品(そのうち28点はプロセス説解説付き)をご覧いただけます。

 

 

 

● 『水彩手順トレーニング 実例 全スタイルとレッスン』   

(グラフィック社刊)

B5(257mm×182mm) 112ページ(オールカラー) 定価;1,944円(本体1,800円)   

 

 

 

● 『水彩風景 プロの手順 - なにを・どの段階で描くか -』 

(グラフィック社刊)
B5(257mm×182mm) 112ページ(オールカラー) 定価;1,944円(本体1,800円)  
$塾長の日記