時々、石膏像を決める時、『あ、それもう描きました。』という人や、スケッチの場所を決める時に『あそこは行ったし…。』という人がいますが、そんなことは大した問題ではない気がします。
私は、『同じモノでも場所でも、見方次第で別物です。 要は、よく 観察して、“絵にする題材を見つける眼” が大事なんじゃないでしょうか?。』 とお答えします。
絵を描くことを“マニュアル通りに覚えるもの”として接したら、 結局 『よく見る気も、考える気もない』 と宣言していることになりませんか?
語弊を恐れず言うならば、“マニュアル”とは、何も知らず、何も考えなくてもそこそこのことができるように編み出された、人をロボット化する(呪いをかける)道具です。
私の場合、描く事は、観察し、発見し、一旦体内に取り込んで、工夫し、吐き出す(表現する)行為だと思っています。
その一連の行為が楽しいのです。 だから、同じものを描く場合でも、描くたびに違うものとして描くことが可能です。A・ワイエスがオルソンハウスを、セザンヌがサントヴィクトワールを、モネが積みわらを、中川一政が魚港を、描き続けた理由のひとつは、そういうことだと思います。
A・ワイエス オルソンハウス A・Wyeth Olson House
A・ワイエス オルソンハウス
A・ワイエス オルソンハウス
セザンヌ サントヴィクトワール山の平野、ヴァルクロからの眺め
セザンヌ サント・ヴィクトワール山
セザンヌ サント・ヴィクトワール山、ローヴからの景観
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横浜画塾では、 “絵になる” のではなく “絵にする” つもりで描くように言っています。(^^)/
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